そして続いては

ついでなので、もう一冊くらい最近読んだ本の感想を書こうかと思うんですが、↑前の紹介文がちと長めになった感があってので、今度はちょいと手短に、適当に感想を添えるだけにしようかと思います。
ってコトで続いての本ですが、コチラもまたまた西尾維新氏の作品なんですが、今度は、丁度約一年ほど前に完結したシリーズにして、西尾氏のデビュー作でもある 『戯言シリーズ』 のスピンオフ作品で、「零崎軋識の人間ノック」 を取り上げてみたいと思いまっす。

3話続けて楽しめばそれは即ちゲームセット

零崎軋識の人間ノック (講談社ノベルス)

零崎軋識の人間ノック (講談社ノベルス)

えーと、まぁコチラについては、作品の世界観とかの諸々に関しては、申し訳ありませんが、適宜というか各自で 「戯言シリーズ」 辺りの言葉でググったりしてもらうとしまして。
この作品は、内容としては、2年ほど前に発売された 「零崎双識の人間試験」 と同じように、零崎一賊に所属する一人の男・零崎軋識を中心にして、彼が遭遇した様々な事件を描いていくという内容となっているんですが。
んー……とりあえず読後の感想としては、前述の 「化物語」 とは違った意味でエンターテイメント性に溢れていたというか、まぁコチラはコチラで、アクション以外の、心理戦的なパートやもっと単純にお笑い的な要素の強いパートもあったものの、でも全体としてはアクションパートが大半を占めており、そこで描かれる西尾氏ならではの戦闘やアクションの描写を、丸々一冊分満喫出来た・楽しめた……ってカンジでしたかねー。
や、勿論この作品にだって、読者に訴え掛けるある種のメッセージとかテーマとか、そーいうのはキッチリ込められているんですけどね。でもこの作品の場合はそれ以上に、西尾氏によるアクションパートの面白さが際立っていたというか、あるいは、出て来るキャラの魅力がそんなテーマ性が云々とか言う話を圧倒していたというか(汗)。
あ、ちなみにそのキャラが云々についてですが。えーと、この本に収録されている話というのは何れも、作品の時間軸的には 『戯言シリーズ』 の本編が始まる前の話だったりするので、その本編の中では既に死亡となっているキャラが、その本編等で描かれたり語られたりする姿よりも若い格好で平然と出て来た挙句、中には大立ち回りというか結構な活躍を見せているキャラまでいたりしまして。
結構自分なんかは、「結局最後には死ぬことが決まっているキャラについての話を延々とされても、何かあんまりノれないんだよなぁ……」 とか思ってしまう性質ではあるんですが、でもこれはこれで、そのキャラのファンだったりした人にとっては、なかなかに面白いというかかなり楽しめる作品となっているのでは無いでしょうか。あるいは、とあるキャラのシリーズ本編では見られなかった雰囲気の違う姿とかってのもあったりするので、こちらもそのキャラのファンの方にとってはかなり面白かったりするかも知れませんねー。


……などと、何やらここまで延々と、愚にも付かないような感想を垂れ流している内に、段々と何が書きたかったのか分からなくなってきましたが(汗)。
とりあえず総括としては、『戯言シリーズ』 本編、特に中盤以降の、ミステリが薄れてラノベ的なエンターテイメント性の要素が強くなった話が好きだった人は、かなり楽しめるのではないかと思われる作品になってましたよー……と、まぁそんなのが自分なりのまとめというコトで(苦笑)。
ちなみにこの、零崎一賊の人間を主役に据えて展開するスピンオフ作品ですが、何やら来年の春からは、雑誌 「メフィスト」 誌上において、また新たな作品が連載される予定だそうで。コチラの新作についても、熱心なファンの人にとっては要チェックかも知れませんねー。……まぁ私は、流石にその連載のみを目当てであの微妙な値段(苦笑)の雑誌を買う気にはなれなかったりするので、連載まで追うかどうかは未定だったりしますが(^^;


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