日曜の朝と来れば何は無くとも

とりあえずはこれが無ければ始まらない……ってコトで、恒例のカブトの感想をー。




仮面ライダーカブト


さてさて。前回の麗奈の死に続いてというか、あれを契機にしてか、何やらかなりの急展開を迎えた今回のカブトですが。
んー……まぁ、本来はこの番組ってのはあくまでも子ども向けの番組ですし、そーいうコトに突っ込みを入れるなんてのは実に野暮な話であるというのは分かってるんですが。
……でもやっぱり、冒頭に出て来たあの 「アンチミミック弾」 とかいう弾ですが、1発目の様子を見る限りではそれほど広範囲に影響を及ぼせるワケでも無さそうだし、それがあと2発ほど手元にあるというだけでは、ワームとの戦いの局面がそれで大幅に変わるということは無いと思うんですがねぇ(--;
それなのに、それを契機にして、前回退場した麗奈に変わる新たなワームのボスと思われる男 (公式サイトによると、“乃木” とかいう名前のようで) が急に出て来るっていうのは、ちょっとこう、引っ掛かるものがあったりなかったり。
もっとも、その乃木の登場によって、(セリフが全体的にやや説明口調なのは気になったものの/苦笑)ZECTとネイティブと呼ばれるワームの関係が明らかにされたり、加賀美が自分のパパンの正体に気付けたり出来たワケですから、全体のストーリー展開としては間違ってないんですけどね。


そして、一通り乃木に張り倒された後は、アポもなく警視総監なパパンのところへ飛び込んで行った挙句、三島に足蹴にされて取り押さえられてと、完全にパパンの手の平の上で遊ばれる加賀美……。いやはや、乃木に張り倒される様といい、仮にも “最強のライダー” と称されるガタックであるにも関わらず、加賀美ってばこの負けっぷりがもう堪らないというか何というか(苦笑)。
でもまぁ、そうやって一度は足蹴にされたりしつつも、結局はパパンから、所詮は彼もZECTという組織も、そしてライダーシステムすらも、渋谷隕石より前 (天道曰く35年前) に落ちて来た別の隕石に乗って地球へとやって来たネイティブのもので、加賀美がガタックになることに至っては、彼が生まれる前から決められていたというコトを教えて貰ったワケですが。
んー……まぁ、以前に渋谷廃墟で謎の研究所らしきものを見付けた時に、そこにあった35年前の書類に 「ガタックの資格者は加賀美新」 と書かれていたことからして、そーいう可能性は無かったわけではないのかも知れませんが……。しかしそれにしても、生まれる前から自分の役割が決まっていた・決められていたなんて、これがシリアスドラマなら一気にアイデンティティ崩壊ってな展開ッスねぇ(汗)。


……ところで、あるいはそんな用語に深い意味は無いのかも知れませんが。これまで自分は、あの角のあるワーム達は、“ネイティブ(自然の)” と呼ばれるからには、他のワーム達が地球外から来たのに対し、元から地球に居た存在なのかなー、とか思っていたんですが、今回の加賀美パパンや天道の話を聞く限りでは、どーやらそうではなく、彼らもまた地球外から来た生命体だったようで。
しかしそうすると、何故に彼らは “ネイティブ” なんていう呼び方で呼ばれるのか……。あるいは、今のワームというのは、ネイティブが進化か突然変異でも起こして発生した別の種であり、その元となった生物だから、角のある方は “ネイティブ” と呼ばれるとか、そーいうコトなんですかねぇ。まぁ、所詮こんなのは言葉遊びというか、単なる素人の妄想遊びですけどねー(苦笑)。
あと、余談ついでにもう一つ、負傷して (病院とかZECTの基地ではなく何故か) レストラン・サルに岬が運ばれた時に彼女に出された料理ですが。
納豆に豆腐……あぁ、あの部下に麻婆豆腐をごちそうしてあげる、心優しくも豆腐に異常な拘りを見せていた矢車隊長は何処に行ったのやら(嘆息)。
今じゃ、影山と義兄弟タッグを組んだ挙句、出て来る度に鬱々とした言動を見せつつ、何故かティッシュでゼクターを拭いたり(苦笑)、フられ男であるサソードのギャグ的な負けシーンに手を貸したりするのが関の山ッスものねぇ……。っていうか、仮にも必殺技であるライダーキックをギャグに使うなと(^^;


まぁ、そんな余談はこれくらいにして。
ところで、ここ最近すっかり出番が無いと思っていた田所さんですが、自らの生すらも仕組まれたものであったというコトで、自暴自棄というかすっかりむくれてしまった(苦笑)加賀美に対し、特別励ますワケでも無ければ叱責するワケでもなく、ただ淡々と 「俺は人類を守るためにワームと戦う」 とだけ言い残して戦いに赴く様は、実に渋かったですねー。やっぱり、渋い中年の上司にはこうあって欲しいものですよ、えぇ。
更にその後、アンチミミック弾を使った作戦においては、どうしても自分の正体を隠しておきたいのならば、いっそのこと加賀美を見捨てる形で、自分はその弾の影響範囲から逃げるという選択肢もあったであろうに、結果的には自らの正体を晒してでも加賀美を助けに行くし……。
まぁ、このアンチミミック弾の影響で正体がバレたことについては、(ゼクトルーパーが作戦中止命令を聞かずに弾を使ってしまった感じもあったので) 必ずしも意図的な行動では無かったのかも知れませんが、しかしそれでも、その前の自らのセリフ、「俺は人類を守るためにワームと戦う」 を体現するかの如く加賀美を助けに向かう様は、やっぱり渋いというか男っぷりに溢れてるよなぁ……とか思ったり。


えーと、まぁそんな感じで、結構内容盛り沢山だったように思える今回のカブトですが、ラストのシーンでは、何やらあの乃木とかいうワームのボスってば、ハイパーカブトの剣による攻撃・必殺技に対し、何やら時間を止めたかのような動きで真っ向からカウンターを放ってましたねー(汗)。
ううむ、確かにいくらハイパーカブトの攻撃が強力であっても、届かない武器は恐れる必要が無く、その攻撃を受ける前に相手を倒してしまえさえすれば良いという話ではありますが……しかし、ハイパークロックアップよりも更に早く動くどころか、文字通り時を止めるって、アンタはJOJODioですかいな(苦笑)。
果たして、この時を止める力を持つ乃木に対し、カブト達はどのように立ち向かうのか。そして、加賀美は自らの運命にどのようなスタンスで立ち向かうのか。100%有り得ないことは承知しつつも、いっそのこと彼まであの陰鬱な義兄弟の仲間入りをしたら面白いのになー、とか思いつつ、とりあえずは次回に乞うご期待なワケですが。
……ところで、今回初登場となった、あのワーム側の新たなボス・乃木についてですか。えーと、まぁそんな風に感じるのは、彼の言動がかなり怪しいのに加え、あの長髪がしょっちゅう顔に掛かったりしているからだとは思うんですが。……彼を見てると、何となーく一時期の大槻ケンヂ氏を思い出すのは自分だけッスかねぇ?(^^;