終わっちまったなぁ……

……まぁ、自分にとってのカブトという物語は、先週矢車隊長が退場した時点で既に8割方は終わっていた(笑)ような気もするんですが、でも一応正式な物語としての最終回は今回の放送というコトで、以下恒例の、視聴後の感想をばー。




仮面ライダーカブト


さてさて。前回、自分の勘違いからカブトを倒してしまい、結果的に全人類のネイティブ化も目前という最悪の事態を招いてしまった加賀美ですがー……って、病院で天道の手紙を読んでようやくその事態に気付くって、前回のラストでパパンを助けた時にその辺の話を聞いてなかったんかい(汗)。
というか、あそこで手渡された天道の手紙はもっと簡潔に、「あとは頼む」 に一言ぐらいで、ワーム探知ペンダント = 人類ネイティブ化装置という真相については、前回パパンから聞いていた……という表現でも良かったんじゃないのかなー、とか思ったり。というのは、何かこう自分の中で、「天道が手紙に色々と言いたいことを書く」 というのが自分の中で上手くイメージ出来なくて(^^;


そして、そのペンダントの真相を知った後は、加賀美は単身で、何やら 「全人類ネイティブ化電波送信施設」 とやらに乗り込んだワケですがー……って、ラストバトルの舞台がまるでTV局の撮影スタジオのようなやや広いだけの部屋・空間とは、ある意味斬新な(苦笑)。まぁ一応、ただのスタジオとは違って、ダークカブトがよく意味も分からないままに部屋の中に転がされてたり、同じくよく分からない何かナマモノっぽい球体に太いケーブルが繋がってたりしましたけど(^^;
んでもって、しかしそのスタジオに乗り込んだまでは良かったものの、成虫ネイティブ化した三島さん & 正体ネイティブなゼクトルーパーにボコボコにされるガタック加賀美、と。んー……しかし何ですねぇ、まぁ三島さんが妙に破壊力のある触手(?)を振り回していたのは、仮面ライダー vs 怪人という構図的には全然OKだと思うんですが、加賀美が他のサナギネイティブ達にボコボコにされるシーンは、どう見ても単なる 「不良連中が一人の被害者を集団で殴る蹴るの暴行行為」 にしか見えなかったんですがー(汗)。
や、まぁ確かにあそこはガタックがボロボロに負けるシーンだとは思うので、それはそれで間違ってないとは思うんですが……思うんですが……何つーかこう、もうちょっと 「如何にも最終回ってなカンジのアクション」 ってのを期待したかったなー、みたいなー。


まぁそんなこんなで、一頻り加賀美がボコボコにされた後は、いよいよ全人類ネイティブ化電波送信開始、という正にその直前に、主人公である天道が颯爽と登場……って、前回のラストで妙に意味あり気に瓦礫の下に埋まったというのに、その辺の伏線は全部無視で普通に登場ッスかー(汗)。
そして登場後は、「世界を変えるのではなく自分が変われ!」 と演説を一席持った後に、ガタックと並んで再度ピンチ状態へ & 何故かパーフェクトゼクターが壊されたので、最終的にはカブトとガタックのダブルライダーキックで止め、と。
んー……っつーか、まぁこーいう突っ込みは非常に野暮だとは思うんですが、実は三島さんって、「最強のネイティブ」 とか謳ってた割には、幾度と無く蘇ってた乃木ワームより弱かったりします?(苦笑)
というのは、まぁ事前に (パーフェクトゼクター自体は壊れてしまったものの) パーフェクトゼクターによる一撃を受けていた、というイレギュラーな要素はあるものの、乃木ワームがカブト・ガタックキックホッパーのトリプルライダーキックで無いと倒せなかった (まぁ、ホッパー兄弟と戦った方はライダーパンチ & ライダーキックだけで倒されてましたが) のに対し、三島さんってば、たかがダブルライダーキックで倒されていたのよねー……。何というかこう、それでもアンタはホントにラスボスなのかと(--;
どーせならココは、ダークカブトも加えてのトリプルライダーキックとか、もしくは、ガタックはライダーカッティングで三島さんの動きを固定 & そこへカブトとダークカブトでダブルライダーキックとか、それくらいの派手さがあっても良かったんじゃないッスかねー……。というか、個人的にはそんなシーンが見たかった!(笑)
んでもって後は……あぁ、そーいえば対三島さんとの後、何やら突然サナギネイティブへと変身した根岸が、ダークカブトと無理心中させられるシーンなんぞもありましたが……まぁ何というか、同じダークサイドキャラでも、ダークカブトこと擬態天道には、矢車隊長ほど魅力を感じてないから個人的にはどーでもイイや。天道も内心では、「自分のドッペルゲンガー状態のままでこの世界に居座られても困るんだけどなー」 とか思ってたかも知れないし(苦笑)。


そして、戦い済んで日は暮れての後は、最早平成ライダー最終回ではお馴染みとなった 「一年後」 エピソードで締めですかー……。
や、まぁ別に個人的には、「一年後の其々の生活を紹介することで、仮面ライダーというヒーローがもたらした平和な世界を描く」 という手法・演出自体は嫌いじゃないんですけどね。岬さんが、神代の目指していたディスカビル家再興という目標を引き継いでいたり、田所さんが蕎麦屋で頑張っていたりというのはなかなか良い話だと思ったし、加賀美は加賀美で、ライダーを止めても、今度は警察官という形で正義のヒーローは続けていて、如何にも彼らしさってのが出ているエンドだと思えたし。
……まぁ、何故天道が豆腐を片手にフランスを彷徨っていた (しかも映像合成が不完全というか凄いチープ……) かについては、さっぱりワケが分からないというか、昼はひよりのランチを食べて夜は天道の手料理をということで、彼は普通に家で料理を作ってれば良かったんちゃうのー? とは思いましたが。




まぁとりあえずそんなカンジで、本日の放送をもって全ての話が終了・物語として完結したカブトですが。
えーと……何つーか、一年間それなりに楽しみつつ見続けてきた番組が終わって寂しいとか、来週からの仮面ライダー電王はどうなんだろうと言った気持ち以上に、結局は色々な伏線・設定が投げっ放しで終わったなー……というのが、実は今の正直な感想だったりするんですよねー……。
そもそもが、天道にカブトゼクター・変身ベルトを渡したのは誰だったのかとか、結局カブトとガタックの暴走スイッチはネイティブに対しては発動しないのかとか、そもそもワームとネイティブの違いって何だったのかとか、あとは、矢車隊長の行方とか矢車兄貴の生死とか矢車さんがやさぐれた原因とか(笑)。
でもまぁ、その辺色々と不満とか疑問とかはあるものの、一応は、宇宙からの侵略者であるワームは全滅 & ネイティブ達は人間に混じって共存というコトで、ライダーの “敵” は全て消えて、「ワームという敵と戦う仮面ライダー」 という物語的には無事に完結したワケですし、そう考えると、これはこれでまぁ無難なエンディングだったのかも知れませんねー。
何にせよ、一先ずは、カブトという物語に参加したキャスト & スタッフの皆様お疲れ様でした、というコトで。……あとは、願わくば、ファンブック的なものでの形で構わないんで、一年間番組を観ていた “大きいお友達” も納得出来るような形で、諸々の伏線や設定についての補足資料とかが出るとより嬉しいなー、とか(^^;
そして、いよいよ来週からは電車に乗った仮面ライダーが登場ということで、どんな形になるのか、色んな意味でドキドキしつつ来週を待ちますかねー……。