あとは昨日に引き続き

前述の通り、今日も一日中家に引き篭もっていた為特に更新のネタは無いんですが、とりあえず積読の消化くらいはしたってコトで、またもや読んだ本の感想なんぞをー。
……と言っても、今日読んだ本というのは、昨日ご紹介した 「夜に猫が身をひそめるところ Think―ミルリトン探偵局シリーズ〈1〉 (ちくま文庫)」 の続編である、「世界でいちばん幸せな屋上 Bolero―ミルリトン探偵局シリーズ〈2〉」 でしかなかったりするんですが(汗)。




いやー……まぁとりあえずは、この感想は昨日の更新でも書いたコトではあるんですが、こちらの一冊も前作同様に、クラフト・エヴィング商會の方々は良い仕事をしてくれるというコトを改めて実感させてくれる内容でしたよ、ハイ。
作品の骨子というか、根本的な設定の部分については、前作からの続きということで、詳しくは昨日の更新で書いた感想を参照していただければ特に問題は無いかと思うんですが、ただ作中で描かれている文章・物語の質という意味では、書き手であるクラフト・エヴィング商會の方々……もとい、吉田音女史がこの作品のスタイルに慣れたということなのか、こちらの方が前作よりも確実に出来は良くなっていたように思えましたねー。
特に個人的には、一番最後の架空の物語(?)である 「ボレロ」 が、何とも物悲しい雰囲気があって、このほんのりビターな感じの味わいは如何にも独特で良いよねー……と思ったり。あとは、その 「ボレロ」 と同じくこの本のタイトルの一部にもなっている 「世界でいちばん幸せな屋上」 の話も、独特のしみじみとした味があって結構好みだったりして。
まぁそんなカンジで、本の中に出て来る小道具の面白さという点においては、(小道具の写真に限れば) ただでさえ他のクラフト・エヴィング商會の本に比べて写真数が少なめだった前作よりも更に減っているというコトで、そういった目で見る面白さを重視する人にとってはやや面白みに欠けるかも知れませんが、いつものクラフト・エヴィング商會の味ある文章が結構ボリューム満点で楽しめるという意味では、かなりオススメなこの作品。
写真に限らず、彼らの文章が作り出す独特の雰囲気・幻想的な作品世界に浸りたいという方は、前作と併せて、是非とも一読してみるだけの価値はあると思いますよー。


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