あと久方振りってコトで

あとは適当に、ここ最近の気になったニュースやらネタやらを拾って来てご紹介 & それで更新終了ってコトにしても良いんですが、それではちょっと、久方振りの更新の割には寂しいよなー……と思いまして。
っつーコトで、久し振り過ぎて文章の勘がイマイチ戻っていない為、ちょっと現時点では書評的な文章は書けなかったりするんですが、それでも簡単な読後感想くらいなら書けるだろうというコトで、本日はニュース紹介ではなく、最近読んだ本のご紹介なんぞをしてみようかとー。




……というワケで、以下最近読んだ本の紹介なんですが。まず一冊目はコチラ、私が敬愛するユニット、クラフト・エヴィング商會……ではなく、今回は彼らの娘である吉田音女史名義となっている作品で、「夜に猫が身をひそめるところ Think―ミルリトン探偵局シリーズ〈1〉」 についてご紹介をばしてみようかと。




いやー……っつーかアレですね、やっぱりクラフト・エヴィング商會の方々は、毎回毎回良い仕事をしてくれますよ、ハイ(笑)。簡単に言ってしまうとこの本というのは、大人向けの絵本、もしくは童話とでも言うべきか、不可思議でありつつも面白く、そして何処か物悲しいといったカンジの短編小説 (というか小噺?) が連作で詰まっている作品でして。
猫が拾ってきた不可思議な品々を元に、そこから物語を紡いでいくという発想 (というか、“そういう設定の本を作ろうという” 発想)、そしてその物語に出て来る品々というのを実際に製作し、作品のスパイスとして効果的に使うこの手法と実行力といった、相変わらずのこのユニットの実力にただただ感心 & 今回も楽しませて頂きましたわー。




そして続いての二冊目はコチラ、最近すっかりTRPG自体は遊べていないんですが(涙)、菊池たけし氏によるナイトウィザードのリプレイの最新作、「合わせ鏡の神子」 をご紹介ー。


ナイトウィザード リプレイ 合わせ鏡の神子 (ファミ通文庫)

ナイトウィザード リプレイ 合わせ鏡の神子 (ファミ通文庫)



うーむ……流石は、数々のリプレイを世に出しているきくたけ氏というべきか、今回のこのリプレイも、このナイトウィザードというゲームの “みこシリーズ” リプレイを締め括る作品だけあって、非常に面白い内容になってましたねー。
後書きできくたけ氏自身も語っていますが、これまでのナイトウィザードのリプレイで出て来た多くのキャラクターが顔を出し、そして物語のストーリー展開の方も、そしてそれらを統括するだけのスケールの大きさ & 世界設定のとある部分を利用したギミックの大掛かりさは正に “シリーズの締め括り” に相応しいものになっていて、これまで一連のシリーズを楽しんできた人ならば、その面白さに少なからずニヤリと笑みを浮かべつつ(笑)、読み進めることが出来るのでは無いでしょうか。
まぁとにかく、“TRPGの遊び方を示す” という意味では、PCのレベルもかなり高く、そしてキャラクターの設定の方も、以前の数々の作品で固定されている部分が多いということで、決して良いお手本では無いかも知れませんが、読み物としては非常に面白い出来になっていると思いますので、これまでの “みこシリーズ” リプレイを読んできた方は、是非とも一読して損は無いと思いますよー。


→ 合計:062冊(小説32冊 / 漫画22冊 / その他8冊)