というコトでとりあえず

適当とは言ってみたものの、平日とは違い積読を消化 & 読んだ本の感想を書く程度には時間があるというコトで、書評とまではいかないものの、昨日に引き続き、この連休中に読んだ本の紹介でもー。




ってコトでまずコチラ、電撃文庫で複数のシリーズを同時展開しているラノベ作家・成田良悟氏の最新作である、「バッカーノ! 1934 獄中編」 についてですが。
んー……まぁ簡単に言ってしまえば、何というかこう相変わらずというか、今回の作品も (良い意味でも悪い意味でも) 非常にいつもの成田氏らしいカンジの作品になってましたねー。
まぁ粗筋というか話の大雑把な流れとしては、作中では未だ現役脱獄不能の刑務所として名を馳せるアルカトラズ島を舞台に、そこに収容中の不死者・ヒューイを巡り、様々な人間達が其々の目的を胸に錯綜することで描き出される物語……というのが、今回の作品のようなのですが。
えーと、ちなみにここで敢えて “ようなのですが” という表現を用いたのはですねー……実はこの作品ってば、(まぁ成田氏の作品場合、既にサブタイトルで予想は付いていたものの) どーやら1つの物語・事件を異なった複数の視点で見るという手法を取っているらしく、この巻で描かれているのはその大半がアルカトラズ島の中で起きた事件に限定されていて、島の外で起きていた、しかしこの物語というか事件に絡む部分については、“待て次巻を!” になっちまってるんですよねー(--;
まぁそんなワケで、書評云々とか以前にただの感想に限ってみても、今の段階では非常に評価のしにくい一冊だったりするワケですが。あー……でもまぁ、これまでの成田氏の作品が好きで、んでもって、次の巻が出てから物語を一気に読む・把握するのではなく、とりあえずこの巻を読んでおいて次の巻をわくわくしつつ待つというスタンスが大丈夫だという人は、読んで損は無いんじゃないでしょうか。文章自体は、いつもの成田節全開で個人的にはイイ感じでしたし。




空の境界 上 (講談社ノベルス)

空の境界 上 (講談社ノベルス)

空の境界 下 (講談社ノベルス)

空の境界 下 (講談社ノベルス)



んでもって続いては、コチラは積読の消化というか、実はちょっと前から本棚から引っ張り出して読み返しを行っていた作品なんですが、恐らく18歳以上でギャルゲーとかに多少の興味がある方なら一度は名前を聞いたことがあるであろうゲームシナリオライター奈須きのこ氏の作品で、「空の境界」 の上下巻についてですが。
いやー……何つーか、やはり奈須氏という方は、その用語の使い方とか色々と非常に特殊な文章を書かれる方ではあるものの、でもその作品の面白さというのは見事というか凄いものがありますねー。
実は自分にとっては、この本っていうのは久方振りの再読だったりしたんですが、再読で話を展開を知っているにも関わらず、それどころか、むしろ話の展開を知っているからこそ、この作品の面白さを再認識できた、というカンジがありまして。いやはや、確かにこりゃあ、奈須氏がシナリオを担当されたゲームがバカ売れするのも分かりますよ、ハイ。
まぁとりあえず、伝奇物というか現代ファンタジー物というか、そーいう世界観の作品が好きだという方は、(用語や言葉遣いがかなり独特な部分は多々あるものの) 先入観で好き嫌いを決める前に一度は読んでみても良いのでは無いでしょうか。あと、ギャルゲーの方で奈須氏の作品が好きになったという人も、ゲームではなく小説だからと毛嫌いするのではなく、手を出してみる価値はあると思いますよー……とか言ってみたり。


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