あと一日遅れになりましたが

12日を過ぎたのでー、今月の月刊少年ガンガンが発売されてた & 買って読んだのでー。
……何やら、先月の12日以降、はてなにおいては誰もこの作品について触れていないというコトで一抹以上の不安を覚えつつも(汗)、これもまぁある意味オンリーワンというコトで、先月に引き続き、今月の 「王様の耳はオコノミミ」 の感想なんぞをちと垂れ流してみたり。




さてさて。前回のラストの時点では、銀揚羽に僅差で敗北・トーナメントもこれにて敗退かと思われたキイチでしたが。
……あー、やっぱり例によって、キイチが腕に怪我を負うことになったあの揉め事は、今回の試合における買収騒動絡みに因るものでしたかー。まぁ、ちーっとばかり展開がベタと言えばベタ過ぎな気もしますが、月刊連載と言うことで、一ヶ月間 「果たしてどうやってこの展開にケリを付けるか?」 というドキドキ感を楽しませてくれたという意味では、なかなかに良い幕引き・決着だったんじゃないでしょうか。
それでも、敢えて何か言うことがあるとすれば、本当に銀揚羽のスポンサーが裏で糸を引いていたというのなら、もうちょっとそれが分かる・読める伏線を先月号の時点で引いていてくれた方が良かったなー、とも思ったり。
まぁ何はともあれ、かくしてキイチは無事に2回戦も突破・3回戦に進出となったワケですが。……ところで、最後のコマに出て来ていた “彼” についてなんですが。えーと……東京代表というコトから察するに、やっぱりこれは、単行本第2巻に登場の “彼” なんでしょうねぇ、ハイ。
前回は、それぞれの腕前を見せ合うに終わった彼との邂逅ですが、今度は試合・勝負と言うことで、果たしてどのような勝負が繰り広げられるのか、そして彼の背は伸びているのか(苦笑)、むしろそっちの注目ってカンジでしょうか、コレは。


あと今回は、前回から単語だけは出ていた、この作品における 「絶対領域」 という能力 (というか状態?) についての解説なんぞも行われていましたが。
ふーむ、成程々々。実はキイチの持つ能力・オコノミミというのは、別に特異な能力や体質というものではなく、お好み焼きを作るという場面において、(限定的ではあるものの) 常時発揮されている 「絶対領域」 の一種である、と。
……うーむ、そういう理屈と言うか説明が行われると、“オコノミミ” なんていう能力・単語がある時点でかなり胡散臭かったこの漫画も、何だか急にリアルっぽさみたいなものが出て来るから不思議ですねー(^^;
まぁ何はともあれ、お好み焼き作成においては常にオコノミミが発動していて、そして、生命の危機や極限的集中力が発揮された際には、完全な 「絶対領域」 にまで踏み込めることが今回明らかになったキイチ。しかし、この 「絶対領域」 の住人という意味では、キイチの上には既に、四天王の一人にして今大会の大阪代表でもあるリューガなる男の姿があった、と……。
そして、そんなリューガという男の存在を知り、キイチがその強敵との戦いの予感・喜びに打ち震える一方で、自らもまた四天王の一人であるにも関わらず、自分はまだその世界へと達せずにいることの悔しさを噛み締める鎌田……。
いやいやいや、扱っているテーマというか素材(苦笑)がお好み焼きだけに、これまでなかなか少年漫画的なもので燃える要素っていうのが不足気味だった気がするこの作品ですが、この能力が明らかになったことで、何だかグッと少年漫画らしい熱い展開っていうのが感じられるようになって来たんじゃないでしょうか。
果たしてキイチは、この大会の決勝戦・リューガとの戦いに登りつめるまでに、この 「絶対領域」 を完全に自らのものとすることが出来るのか。そして、キイチの兄貴分的存在にしてライバルでもある鎌田もまた、2人に劣らぬこの能力を手にすることが出来るのか。今後は、単に1つ1つの試合の展開のみでなく、そういったより大きな流れってヤツにも注目ってカンジですかねー(^^;