後はまぁボチボチと

今日の日中は、ココの更新のネタにはならない程度に(苦笑)買い物やら用事やらで外出したり、家でちまちまと消化不良になっていた用事・タスクをこなしたりしていたワケなんですが。
んー……っつーか、休日だっつーのに相変わらず大したことはしてない(汗)ので、ネタらしいネタってのは今日も無いんですが……あ、そうそう。一昨日に購入報告だけ行っていた西尾維新氏の 「ザレゴトディクショナル」 ですが、昨日と今日とで読了したので、その感想・書評でも今日は書いてみますかねぇ。

ザレゴトディクショナル 戯言シリーズ用語辞典 (講談社ノベルス)

世の中には隠してこその華ってのもある。これがそうだとは限らないが

……ってコトで。えーと、まず最初に、これがどんな本・どういった内容のものかについては、手抜きではありますが(苦笑)、一昨日の更新のところを参照にして頂きたいんですが……要はまぁ、先日完結を迎えた西尾氏の作品である<戯言シリーズ>に出て来る用語の解説書、っつーか辞典だったりするんですが。


ただし、ここで安易に 「（先日ココの書評で取り上げた『明かせ! へっぽこ大冒険』のような）ガイドブックならまだしも、辞典じゃああまり読んでも面白くないよなー」 と思うのは、この本に限っては大きな間違いだったりするんですよ、実は。
というのは、まぁこんなのは既に<戯言シリーズ>を全巻読まれたりした方にとっては、今更ここで念を押すようなコトでは無いかと思うんですが、この西尾氏の<戯言シリーズ>っていうのは、それこそ文字通り辞典的なものが無いと読みにくいというか、現代ミステリ作品 （もしくはシリーズ後半においては正しくは、ジュブナイル風味的現代超人アクション作品かも／苦笑） の割には、あまりにも独特な単語やら設定やらが多かったりしまして。
それでもまぁ、とりあえず作品を一通り読むという上では、特に辞典とか用語解説やらが無くとも特別苦労するという程では無いんですが、ところがこれが、このシリーズにどっぷりとハマってしまい、その独特な用語やら単語やらを皮切りに、作中では十分な説明が行われなかった言葉まで知ろう・理解しようと思うと、そもそもが作中に十分な説明が無い時点で既に理解は難しいっつーのに、そこに更に別の独自の用語やら世界設定やらが絡んで来たりして、いよいよ以って奥が深くて底の見えない理解不能の世界のへとハマってしまうんですよねー、これが(^^;


そして、そんな風にしてこのシリーズにハマってしまい、シリーズが完結した今も尚、そこで語り尽くされなかった用語やら設定やらを求める人にとっての救いの手の1つとなるであろう本が、それらの設定の解説等が書かれたこの一冊だったりするワケなんですが。
えーと、とりあえず改めてこの本の具体的な内容としては、普通にシリーズ作品に出て来る用語の改めての説明に始まり、先程から述べている通り、作中で語られなかったり、あるいはそこまで深読みしたりするのが難しかったりする設定についての補足説明や、もしくは作者のみが知っている設定についての裏話まで、結構な量の情報がこのシリーズについての辞典という形・体裁で収められている本だったりするワケですが。
んー……まぁ、果たしてそれは 「決めてあるけど敢えて明かさない」 のか、それとも 「実は用語だけが先走って設定としては特に決めてない」 のか分からないような、解説が 『詳細不明』 となってしまっている項目も少なからずある （というか結構ある／苦笑） ものの、全体としては、シリーズが好きだった人なら楽しく読める・西尾氏による裏話も興味深く読めて、損の無い一冊となっているのでは無いでしょうか。
もっともその一方で、一昨日の日記でもやや愚痴っぽく書いた 「シリーズ最大の謎である “アレ” の答え・公式回答が載っていない」 等、色々と不満を覚える箇所というのも少なからずあるんですけどね……。でもまぁ、そういった出し惜しみ的なものも含めて、その設定の妙もまたこのシリーズの特色であると思える人にとっては、なかなかに楽しめる本だと言えると思いますねー。というか個人的には、本当にファンだっつーならその不条理だって受け入れちまえ、みたいな(苦笑)。


まぁそんなこんなで、色々と読後に不満を覚える部分っつーのもあるかとは思うものの、でもやっぱり、<戯言シリーズ>という作品のファンならば、少なくとも一度は読んでみても良いのでは、と個人的には思える本でしたよ、ハイ。
小説・シリーズの用語辞典というコトで、色々と読むのに戸惑いみたいなものを覚える部分ってのもあるかとは思うんですが、でもまぁ個人的には結構面白く読めたので、そこそこ満足でしたよー……と、まぁ総括としてはそんなカンジでー(^^;


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