結構遅くなってしまいましたが

とりあえず土曜の更新と言うコトで、先ずはいつものように 「BLOOD+」 の感想からー。




BLOOD+


さてさて、まずは今回のアバンからですが。
む、シフの皆さんってば、寿命・活動限界が近いことを示す “ソーン” こそ現れているものの、1年経った今でもまだ結構な人数が (というか主要なメンバーは全員?) 生き残ってたみたいで。いやはや、とりあえずは無事・一年間の間にいつの間にか全員寿命で死んでたみたいなオチは回避出来たようで何よりで。
……いや、個人的に何気に好きなんですよね、こーいう不完全な量産機とか失敗作なのに生き延びてる存在とかっつーのが。シフ以外にも、たとえばMSイグルーのヅダとか (デザイン云々以前にその存在理由とか諸々の部分で) 結構好きな方でして(^^;


まぁ、そんな余談はさておいて、続いて本編ですが。
……おや、デヴィッドったら、いつの間にか本来の黒スーツ姿に。あー、まぁ一番の理由は恐らく 「その姿が一番見慣れてるから」 なんでしょうけど、でもやっぱり彼の場合、この無機質且つ冷徹っぽく見える黒服姿の方が見ててしっくり来ますねー。あとは、やっぱりスーツってのは仕事着だってコトを考えると、服装がこの黒スーツに戻った = 翼手との戦いに戻る気になった、ってのをそーいう部分でも視聴者に伝えてるのかなー、とか思ったり。
しかし、たった数日程度でアル中からここまで脱却するとは……デヴィッドの精神力、恐るべし(苦笑)。まぁそもそもが彼の場合、酒を飲んでいたのは、本気で酔おうとしていたというよりは、(小夜という対翼手戦の切り札・唯一の決定的な “武器” を失って) やることが無くなったので仕方なく酒を飲んでダラダラ過ごしてただけ……ってな可能性もある気がするので、この辺は何とも言えないのかも知れないッスけどね。


そして、そんな風にしてデヴィッドが自らに再起動を掛けたりしていた一方で、街中で小夜を見掛けたりしていたシフ達の下には、海軍軍服姿のシュバリエ・ジェイムズが新型シフ3体を連れて襲撃に来たりしてたワケですが。
……あれ? っつーか、そもそも何で、今回ジェイムズは旧型のシフ達を襲いに来たんでしたっけ? 考えてみたら、確か明確な理由ってのは語られてませんでしたよね……。まぁ、ジェイムズの 「失敗作でもサンドバッグとして〜」 みたいな発言を考えると、恐らくは、新型のシフが旧型との戦闘で実際にどの程度動けるか試験しに来たとか、新型の更なる改良の為の戦闘データを取りに来たとか、その辺りが理由なのかとは思いますが。
それにしても、やっぱりあの新型シフは、イレーヌやらモーゼスやらといった、一年前に小夜を殺そうとした旧型のシフ達を踏み台にして作られた人型兵器のようで。しかし、何やら 「優秀な遺伝子を元に〜」 みたいなコトもジェイムズは言ってましたが、全員がゲゲゲの鬼太郎モーゼスの顔をしているってコトは、あの面々の中で一番優秀だったのは、リーダー的に全員を率いていたというモーゼスだったみたいッスね。
……しかし何ですなぁ、顔半分を髪で隠してるキャラっつーのも、それが1人であるうちはキャラ立ちとか見栄えとかもしますけど、それが複数になるとやっぱりキャラ立ちは弱くなるよねっ、とか呟いてみたり(苦笑)。


んでもって、その新型シフ達の襲撃を受けた後は、自分達だけでは新型に勝てないというコトで、ルルゥとかいう少女風のシフが小夜の下へと協力を仰ぎに向かったワケですが。
ふーむ、誰かの思い出になる為に、死ぬ前に自分が生きたという証を手に入れる為に、敢えて無謀な戦いにさえ挑もうとする……ですか。あー、まぁこのスタンス・考え方には確実に、一年前のイレーヌとかカイとかの考えが影響を与えてるよなー、とか。
……ところで、何気に個人的には、今回のこーいう微妙にしんみりしたテーマとかにも触れたりしているのを見ていると、どーせなら、小夜とかカイとかが主役を務めるような話だけではなく、このシフ達が主役の作品とかが見てみたいなぁ……とか思う今日この頃。
というのは、結構真面目な話として、この 「BLOOD+」 という作品がTVアニメのみに留まらず、漫画や小説、あるいはゲームといった複数のメディアへの作品展開・マルチメディア戦略を広げるのを見ていると、ただ主役を小夜からハジに変えてみたり、あるいはその作品の書き手・描き手を変えてみるというだけでなく、1つくらいは、そーいった本格的なスピンアウト的な作品をやってみても良いと思うんですけどねぇ。
まぁラストのオチが、十中八九はシフの死・肉体崩壊で終わることになると半ば決まってしまっているというのは、ストーリー展開としてはちとキツイ・意外性の無いというのは作品としては欠点かも知れませんが、それでも途中の展開でシフの悲劇性をしっかり見せることが出来れば十分面白く出来ると思うんですが……ホントに、そーいう作品とか出ないもんですかねぇ(--;


で、まぁ何だかんだあって、結局はプロトタイプのシフ達 (といってもたった3人ですが) と手を組む、っつーか其々が其々の利益を最優先するという共闘体制を組むこととなった小夜ですがー……って、何だかんだ言っても仲間よねー、これって(苦笑)。でもまぁ、それがカイとかでは無い分、彼らが死んでもそれほどは心が痛まないってコトで、これが今の小夜にとっての精一杯の妥協点とか、そんな感じなんでしょうか。
そしてそうやって小夜と旧型シフが何気に手を組んだりしていた頃、ロンドンの方では、お仕事モードに戻るや否や駆け付けて来たデヴィッドの動きを受けて、ジョエルは赤い盾の復活・再結成を宣言、と。
うーむ……相手はちょっと前までアル中だった中年オヤジだというのに、そんなおっさんの突然の訪問 & 復職願い(苦笑)に対し嫌な顔一つも見せずに対応するとは……。何気に若いワリにはデヴィッドよりよっぽど人間が出来てるなぁ、ジョエルめ(笑)。
まぁ何はともあれ、これで話としては、小夜はハジに加え旧型のシフ3人と共に動く態勢となり、そして 「赤い盾」 の面々やら協力者だったりした者たちは、今度は小夜を精神的に支えたり戦闘サポートを行ったりするのではなく、情報面や政治的圧力といった面での小夜のサポート・ディーヴァとの戦いに挑むことになった……と、大体はそんな感じでしょうか。
それにしても今回は、まぁこれは個人的に気に入ってる旧型シフ達が比較的活躍していたからそう思うのかも知れませんが、何気に結構素直に楽しめる感じでしたねー。あとは、出来れば次回もこれくらいのノリ・適度にシリアスで適度にふざけた雰囲気のシーンも入ってる、ってなカンジの話が続けば一番良いのだけど……はてさて、どーなりますやら。