土曜なのでー

例によって例の通り、今週もまずは 「BLOOD+」 の感想なワケですが。
……おや? 何か今週の 「BLOOD+」 ってば、個人的には妙に出来が良いがしたんですが?(汗) や、とは言ってもまぁ、ちとご都合主義が過ぎるような展開があったり、演出意図がかなり見え見えなシーンなんぞもあったりと、それなりに粗と言うか不満点もあったりはしたんですけどね。
それでもまぁ、トータルで見れば、結構良い出来だったかなー、と。ここ暫くは、結構惰性で視聴 & 感想ってなコトも実は少なからずあっただけに、今週の出来の良さには気分的にかなり救われた・ここに感想を書くモチベーション的にも助けられましたよ、ハイ(^^;




……さてさて。それでは、ちと前フリが長くなりましたが、以下いつものように感想とかツッコミとか考察 (と言う名の、妄想やら素人の当てにならない予想やら/苦笑) とかをば。


まずは、今回は前半における見せ場と言えば、前回のシフの少女・イレーヌとの邂逅を切っ掛けに、小夜達に「シフは敵じゃない」と主張するカイと、それに対し、最近ではすっかり忘れ去られていた(苦笑)ジョージパパンの死に様のことまで持ち出して、「全ては自分の責任だから翼手は全滅させる」 と主張する小夜との意見の衝突だったワケですが。
んー……まぁ、カイにしてみれば、確かに 「シフ = 翼手の一種であり、小夜の血、ヘタすれば命そのものを狙っている連中」 ってのは頭では分かっていても、前回のイレーヌとの邂逅の後では、なかなか彼らを完全に敵だと認識するのは難しいのかなー、とか。
それに加えて、確か前回でイレーヌが 「シフが欲しいのは小夜の血 (つまり命そのものではない)」 的な発言をしていたということもあって、恐らくカイにしてみれば、実際に自分の目の前で小夜の血を飲んだリクが (超人的な力を身に付けたり血を飲むことが必要になったりはしたものの) 取り立てて大きく外見的にも性格的にも変化することが無かった・化物のような翼手の姿になることが無かっただけに、彼らシフに小夜の血を与えても、急に化物になったり性格が凶暴になったりはしないだろう・むしろそれで不幸な生まれであるイレーヌや他のシフ達の命を救えるなら安いものだ、ってなカンジなんでしょうねー……。
あと、カイがここまでしてイレーヌを (引いてはシフ全体を) 助けるのに拘るのには、小夜にリクにジョージパパンと、自分以外の家族全員が何らかの形で吸血鬼となってしまったというコトで、何とかしてここでイレーヌを助けてやらないと、自分の中で 「吸血鬼 = 人間である自分とは違う生き物だから見捨てても仕方ない」 とか、「ジョージパパンの様に吸血鬼と化した人間は全員死んでしまう、っつーか小夜やリクも死ぬ?」 的な図式が出来てしまい、その不安やら絶望やらに押し潰されてしまいそうなのかなー、とも思ったり。
……まぁもっと単純明快な理屈としては、イレーヌの不幸な生い立ちに同情してしまった & 同情から恋愛感情へと移行して情にほだされた、ってのが一番簡単で分かりやすい理由ではあるんですけどねー(苦笑)。


で、あとはその2人の意見の衝突以外としては、生きた証として誰かの記憶に残る生き方をしたいと願うイレーヌのシーンとか、確かにどう見ても七五三な服装に衣装チェンジしたリク、なんていうシーンなんぞもありましたが。
んー……イレーヌの願いのシーンについては、彼女の生い立ちとか、その後の 「生きる為に小夜かディーヴァの血を手に入れる」 という目的だけで生きてきた生き様ってヤツを考えれば、展開的にはちと定番過ぎる・お涙頂戴が過ぎる気もするものの、まぁそーいう方向性の願いってのもアリなのかなー、とか。もっとも、こんなシーンが作られたってコトは、いよいよ本格的にイレーヌは死亡フラグが完全に成立してるっぽいですけどねー(苦笑)。
で、続いて七五三モードのリクの方なんですが。
途中、ハジと並んで建物の屋根に佇むシーンにおいて、ハジから 「ずっと小夜の傍に居るのがリクにしか出来ないこと」 なる発言を受けて、じゃあハジは……ってなところで言葉が途切れてしまう、ってな展開がありましたが。
んー、まぁ話の流れ的にはやっぱりこれは。「ハジはもういつまでも小夜の傍には居られない」ってカンジなんでしょうけど……これまでの百年間は一緒に居たハズなのに、一体何故また急に? あるいは、シュバリエとは言え翼手・吸血鬼であるにも関わらず、ハジはずっと血を飲んでないってのが関係してるんでしょうか。いくらシュバリエであっても、何十年間も血を飲まずにいると、そのうちシフの 「ソーン」 みたいなものが出て来て死んでしまう、とか? や、完全に当てずっぽうな考察ですが。


んでもってあとは、今回は何やらジュリアさんによるリクの身体に起きた変化、っつーか翼手の肉体に見られる特徴やら変化やらについての説明がありましたが。
……わーい、“第5の塩基” なんていうエセ科学・トンデモ科学ネタがキター(笑)。えーと、まぁぶっちゃけて解釈すると、要はその第5の塩基によって翼手は肉体を変貌させることが出来て、それによって鉤爪を生み出したり超人的な力を発揮できるようになる、と?
んー……まぁ、シーンの流れ的にもこれで全ての説明が付いた、ってなカンジでは無かったので、恐らくはまた後で追加の説明はあるんだろうとは思うんですが、じゃあこの肉体の変化ってヤツと吸血衝動の間にはどんな関係が、ってな部分とかについては、確かハッキリとした説明は為されてなかったよーな。次回にでも説明があるのかしら。


そして後半のBパートにおいては、今回、ようやくというカンジで、新聞記者の岡村とヤクザの娘の真央が小夜達と合流と相成ったワケですが。
えーと……まぁこの辺の流れについては色々と、たとえば 「何でこんなところに居るの?」 的な戸惑いがあってもおかしくない状況の割には、随分とカイは真央に対するリアクションが薄いなぁ、的な違和感はあったりするんですが。
とりあえず岡村記者よ、交渉のカードの切り合いとか言いつつも、ほとんど自分から勝手に手持ちの情報を吐き出しちまうってのはどーなのよ(苦笑)。それは交渉とは言いません、むしろ自分の手持ちの情報を一方的に曝け出しちまうってのは、その踏み込み具合とか相手の対応次第では、「コイツはあまりにも色々知り過ぎてるから、やっぱり殺すか少なくとも軟禁しておこう」 的な状態にも陥りかねないダメな言動だと思いまーす……みたいなっ(^^;
あと、多分これはかなり狙っての・意図的な演出だと思うんですが、(ヤクザの娘とは言えども) あくまでも一般人の感覚というコトで、5千万円という額の金銭に拘ったり拳銃にビビったりする真央に対し、最早問題はそんな金銭のレベルを超えていると態度で示したり、あるいは平然と拳銃を構えたり出来るあたり、前半で小夜と衝突した際のように彼女に指摘されるまでもなく、十分にカイも変わったよなー、とか思ったり。


んでもってラストは、シフ達が襲撃に現れ、でもやっぱりイレーヌは 「ソーン」 が出て死に掛けていて、そしてそれに気付いたカイが小夜に彼女に血を与えてくれと頼んだところで引き、と。
んー……まぁ、次回の内容が気になるカンジの引きという意味では、この辺の戦闘の流れは決して悪くは無かったとは思うんですが……イレーヌがカイ達のいるフロアーに飛び込んで来た際、結構本気で 「実はアレはイレーヌに化けた他のシフで、迂闊にもカイがひょこひょこと近付いて来たら彼を人質にするのでは」 的な裏読みを行った自分はかなりダメな視聴者でしょうか?(汗)
でも流れ的には、

イレーヌに化けたシフの一人が敢えて隙を見せたりしつつ飛び込んで来て、そこに馬鹿正直に近寄って来たカイが人質に。


人質になりつつも抵抗するカイに対し、拳銃・武器を持っていることもあって、とりあえずその拳銃ごと腕の一本も切り落として静かにさせようとシフがカイに攻撃。

そこに本物のイレーヌが登場し、とっさにカイを庇うが仲間の攻撃によって傷を負うと共に、その際に破けた服の隙間から 「ソーン」 が見えてカイにバレてしまう。

自分達がイレーヌを傷付けてしまったということで、シフ達が如何にも人間らしさを見せるかの如く動揺する中、小夜の血があればイレーヌを助けられるかも知れないと、カイが小夜に血を与えてくれと頼み込むラストシーンへ (で、やっぱりこの場面で次回へ続く)。

……なーんていう流れもアリだったんじゃないかなー、とか素人的には思うんですが。あ、でもこれだと、他のシフにも妙に人間臭さがあるようなカンジになってしまって、もしストーリーの流れが 「哀れなシフ達は最終的にはやっぱり小夜に返り討ちにされました、終わり」 だった時に色々とマズいかー(汗)。
えーと、まぁそんなこんなで、とりあえずは 「果たして小夜はイレーヌに血を与えるのか否か」 ってな引きで終わった今回ですが。んー……でも次回予告とかを見る限りでは、どーやら次回はハジについての話がメインっぽいので、この血の問題は直ぐに終わってしまうというか、多分血を与えてみたところで、やっぱりイレーヌは次回で死亡ってオチで終わりそうだなー、とか身も蓋も無く思ったり(苦笑)。