年末年始を挟んだので

何だか実に久し振りなんですが、まぁ一応はこれまで同様の恒例ってコトで、とりあえず土曜の今日の更新は 「BLOOD+」 の感想から始めたいと思いまーす。




さてさて、何だか2週間ぶりともなると、かーなーりストーリーを忘れた感のある(汗) 「BLOOD+」 ですが。
あー、そーいえば前回は、子供型翼手を前に、小夜がここに来てヘタレていた所で終わっていたんでしたっけ。いつもなら、こーいう前回の派手なシーンや見所ばかりを集めたダイジェストをオープニング前に流されるのはあまり好みでは無いんだけど、今回のように年末年始と言うブランクを挟んでの放送になる時は、素直に前回の話が思い出せるので、これはこれでアリですねー (というか、正直記憶力のあまり無い自分的には非常に有り難かったッス(^^;)。


で、いつものオープニングに続いて今回の本編開始なワケですが。
昨年から(苦笑)ずっと 「戦いはイヤ」 と喚き続けている小夜ではあるものの、子供型翼手が近付いたのに反応したのか、そんな彼女の意志とは無関係に不意に紅くなる小夜の瞳……。うーむ、如何にも 「小夜 = 翼手の天敵」 ってカンジっすなぁ。
そして、その極度の緊張で気絶でもしたのか、小夜が見る夢 (白昼夢?) の中では、幻想的な風景と家族の幻に混じって、過去のベトナムでの記憶なんぞも流れたり。むー……過去のベトナムでの記憶については、既に視聴者的にはお馴染み・特に目新しい光景では無かったものの、その前に観た何やら幻想的な風景については、ちと気になりましたねー。
まぁ、翼手についても小夜についても、そもそも一体全体何者で起源や由来的にはどんな存在なのか、未だ全然明かされてませんからねぇ。恐らくは、その辺と関係して来るんでしょうけど……はてさて、どーなりますやら?
んでもって、その夢の後は、自らの過去の記憶に錯乱でもしたのかバーサーク状態へ突入していた模様で。……この辺、まぁ十分に自己補完ではあるんで、こうやってハジや 「赤い盾」 の面々が倒れているという結果のみを映すのもそれはそれでアリかも知れませんが、正直、もうちょっとは説明とかがあっても良かったんじゃないかなー、とも思ったり。かと言って、それで冗長な説明が入ってしまうのは、それはそれで勘弁ですけどね(汗)。


ところで、そのバーサークの最中、小夜がハジの首筋に噛み付いて血を啜ってるシーンがありましたが。……いやいやいや、スタッフの皆様、確かにこれはこれでエロスいですけど、でももっとエロスいのは小夜とハジが逆の場合ですから!(笑)
まぁそんな冗談はさておいて。バーサーク状態と言うことで、確かに戦闘意欲が異常に高まっているというのは何となく分かるんですが、ハジに対しては、ただ攻撃を加えるのではなく血を飲もうとする辺り、やはり彼女にとってのハジというのは、精神的にではなく肉体的・本能的な部分で、何か特別な存在のようで。この辺、ハジは小夜のシュバリエ (騎士) とかいうのが関係してるんですかねぇ。


そしてその後は、さっきまでバーサーク状態だったハズの小夜がカイの呼び掛けで急に正気に戻ったり、クララが自爆特攻 (あれだけ再生能力に優れた サイバイマン でも、あの爆発なら死んだのかしら?) してみたり、ムイの足にもヒビという翼手化する兆しが出たりと、それなりに色々とありましたが。
まぁそんなこんなを経て、恐らくは今回のクライマックスだったと思しき、本格的に異形の姿へと変身したファントム校長 vs 小夜の戦いへとシーンは移ったワケなんですが。
むー……一度はファントムの強さに屈した小夜がカイとリクという家族を救うべく再び立ち上がる、ってなシーンでの、その立ち上がる小夜の呟き・口の動きが刃に映るという演出に関しては、確かに斬新ではないかも知れないけど良いカンジだなぁ、とか思ったりはしたんですが、そういった局地的な部分ではなく、全体を通しての感想となると、「まだファントムとの決着を引っ張るのかよ……」 的な思いは正直結構あったりして。
あるいは、ここでファントムとの決着が着かなかった・着けなかったというのは、スタッフにしてみればそれは、ファントムってのはそれだけ強敵であり、また、右腕の因縁を過去のベトナムからずっと引き摺る関わりの深い相手である、ってことを表現したいが故のことなのかも知れませんが……でも、流石にあの変態校長だけで話を延々と引っ張られるのにはそろそろ飽きたよなぁ、ってカンジもあったりするんですよねぇ。


まぁそんなこんなで、とりあえず次回予告とかを見る限りでは、どーやら今回まででベトナム編も一つの区切り、ってなコトになるようですが。
しかし、今回までの一連のベトナムでのエピソードの中で一番救いが無かったのは、やはりダントツでムイですねぇ。 (これは小夜たちがベトナムを訪れる前のこととはいえ) 地雷で足を失うわ、金を貰っても買ったのは金属探知機で地雷探しで家族を支えるしか無いわ、挙句の果てに、結局完全に翼手化するのは免れたものの、微かに左手がピアノを弾くような仕種をすることを除けば、明らかに理性はほぼ完全に失ってしまってるっぽいし……。
そして、そんなムイの姿を見て、「赤い盾」 の一員であるルイスのおっちゃんから出て来たセリフが、「奇蹟を信じていたら今頃はとっくに神の御許、でも信じたい気持ちもある」……。いやー、命(タマ)の取り合いをするのが日常のような生活の人が言うと良いセリフっすねぇ。
ファントムとの決着が結局次回以降に持ち越しになったりする等、色々と全体の展開としてはイマイチ素直には楽しめない感じもあった今回の話ですが、とりあえず個人的には、今回はこのルイスのセリフが聞けただけでも良かったかなぁ……とか思ったり。まぁ、それだけ個人的にはツボなセリフだったというコトで(笑)。




で、次回はサブタイトルが 「さいごの日曜日」 ということで、次回予告の映像やセリフからすると、小夜たちは日本に一時? 帰国するようですが、雰囲気的には、いよいよ本格的に 「グッバイ日常 & こんにちわ非日常」 ってなカンジになるようで。
そして、「さいごの日曜日」 の“さいご”は、漢字で書くと “最後” になるのか “最期” になるのか、その辺がちと気になったり。まぁそんなこんなで、とりあえずは次回も見逃さないようにしますかねぇ、ってコトでー。