で、引き篭もってたということで

やることも無くダラダラと読書なんぞをしていたので、本日は書評の追加でもしてみようかと思います。……っつーか、それ以外ネタが無いってば(汗)。
えーと、まぁそんなこんなで、本日の書評についてなんですが。今回は、これだけ散々金欠だと喚いているにも関わらず、先日本屋で見掛けた際、どーしても読みたいということで我慢できずに買ってしまったTRPGのリプレイ、「真・女神転生200Xリプレイ 白き刃の後継者」 を取り上げてみたいと思いまっす。真・女神転生TRPG魔都東京200Xリプレイ 白き刃の後継者 (ジャイブTRPGシリーズ)

たとえ茨の道とて、己が道を進むが我が定め也。

今年の夏に発売された、真・女神転生の世界観を基にした現代伝奇アクションTRPG 「真・女神転生200X」。この本は、そのシステムを使っての初のリプレイということになるんですが。
うーん……まぁ、完全に100点満点を付けられる仕上がり、ってワケでは無かったものの、でも個人的にはなかなか良いカンジに仕上がってるように思えましたねー。
というのは、まぁこれは私の理解力が不足してるとか、あるいは、ただ単にルールブックこそ買ったものの実際に遊ぶ機会が未だに無い(涙)とか、その辺りのことが関係しているのかも知れませんが、こーやってリプレイが出ることで、実際にそのゲーム・システムをどのように遊ぶかがしっかりと提示されるってのは良いよなぁ、とか思ったもので。
キーワードを繋げるというスタイルでの情報収集など、恐らく他の戦闘に関する記述等以上にルールブックを読んだだけでは分かりにくいだろうと思われる部分についての言及が少なかったってのは、正直かなり残念というか不満を感じたりもしたんですが、それでもまぁ、情報を集めつつ、その後に来る戦闘に備えて色々とアイテム等を揃えていく、という流れがリプレイという形で明確に打ち出されたのは良かったかなぁ、とも思ったり。


……と、TRPGのリプレイ本の書評・感想ということで、いきなりシステム面についての話に入ってしまいましたが、一応、リプレイとしての話の筋・ストーリーについても触れておきますと。
話の流れとしては、「悪魔が人知れず跳梁跋扈する現代社会 (システム的には、魔都東京200X + 東京戒厳令)」 という世界設定の下、ある一人の高校生が家の神社にある一振りの剣を受け継いだことに話は始まり、その剣を振るう中で、秩序と混沌という二大勢力の争いが世界にはあることを知り、そして自分が進むべき道を探し出して行く……という、メガテンを基にした作品ではかなりお馴染みな話だったりはするんですが。
まぁ “お馴染みの話” とは言っても、どのような経験を経た上で自分が進むべき道を見付けるかについては当然他の作品でも千差万別なので、一口にお馴染みという言葉では言い表せない部分もあるんですけどね。
ただこのリプレイの場合、どちらかというと、そういったストーリーをじっくりと味わうことよりかは、システムの補足説明やら遊び方の提示をメインにしたのか、戦闘等のシーンに割かれているページの割合がやや多く、単純に読み物として読むのであれば、もうちょっと随所に丁寧な描写があっても良かったかなー、とも思えるのも事実だったり。


えーと、まぁそんなこんなで。たとえコンシューマーゲームとしてのメガテンを知っていたとしても、TRPGとしてのメガテンを知らない人にとっては、かなりのページがシステム的な部分の説明等に使われている為、ちと読みにくい仕上がりとなってしまっているこの本なんですが。
逆に言えば、下手に読み物としての面白さの追求に走っていない分、ルールブックの補足を行う本としては、実際のセッションを進める上でかなり役立つであろうと思われる仕上がりになっているのも事実でして。
ルールブックを全く見たことが無いという人には結構厳しいかも知れませんが、このシステムのルールブックを持っていて、尚且つ遊び方とか細かいルールとかに疑問点や不安が残るという人には是非ともオススメの出来となっていると言えるでしょう、とか言って締めてみたり。




……ところで、以下は本の内容は関係ない話なんですが。
この本の帯なんですが、よりによって書かれている売込みの言葉が 「あくまをころしてへいきなの?」 って……(汗)。そりゃあ確かに、この類のセリフってメガテンではお馴染みですけどねー。
でも本屋とか店員さんによっては、こんな言葉が書かれている本っていうだけで “引く” んじゃないかしら、とか思うと、いくら面白そうでも結構買うのを躊躇っちまうよなー、とか思ったり。まぁ、そういう時はネット通販とかで買えば良いんですけどー(^^;


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