まぁ、ヘコんでてもしゃーないんで

こーなりゃ、この作品を唯一取り上げている はてなダイアリーblogとして、ここは何としても啓蒙活動をせねば!(大袈裟) と、ゆーコトで。
本日の日記では書評として、この 夏海ケイ先生の作品、「王様の耳はオコノミミ」第2巻を取り上げてみたいと思いまっす。王様の耳はオコノミミ 2 (ガンガンコミックス)

全国津々浦々に無限の可能性……ってホントか?(汗)

第1巻では、お好み焼き四天王の一人、広島風お好み焼きの達人である鎌田との戦いに勝利したキイチ。鎌田と誓った全国大会への参戦に向け、日々お好み焼き研究に余念が無いキイチであったが、いつになっても全国大会に関する情報が聞こえてこない。そんな中、既に新潟代表が決まってしまったとの知らせが入り……。

……というのが、この第2巻のメインのストーリーの部分なんですが……実のところ、この全国大会やらに関する話が語られるのは、この巻に収録されている4話のうち最後の1話 (+3話目のラストに少しだけ) だったりするんですよねー(苦笑)。
しかし、2話目のキイチの友人のロミオの恋バナ編でこそ、あまりお好み焼きに関するストーリー展開は為されていませんが、残りの1話目と3話目に関しては、全国大会絡みでこそ無いものの、間違いなくお好み焼き作りがメインとなるストーリーとなっているので、第1巻に引き続きキイチの活躍ぶりが見てみたいという方も、その辺はご安心(?)を。


それにしても、これは随分と穿った読み方ですが、いくら本格的な月刊連載が始まったとはいえ、この第2巻に収録されている話は半分がまだ読み切りの話 & あと半分も描くのに時間を掛けていられてであろう頃の作画の話ということで、第1巻に引き続き、ストーリーも絵も随分と高いレベルに仕上がってるように感じますねー。
お好み焼きを食べた後のリアクションについても、ただ単に大ゴマを使えば良いというのではなく、その前後のコマの流れや表現も活かしつつ如何に面白い表現を描けるか、みたいな部分をしっかりと考えて描かれていて、非常に良いカンジで。
この辺、先月の連載辺りでは少しパンチが弱いように思えてしまったので、この単行本のレベルを読み切りだけでなく毎月の連載でもキープしてくれると、読み手としては非常に嬉しいんですけどねー……などと、ちと我が侭な感想も述べてみたりして(^^;


先日のガンガンの感想でも書きましたが、現在の連載では、全国大会が始まったというコトで、今後はどんどん強敵たちとのお好み焼き作り勝負が展開されていきそうなこの作品。
個人的には、この巻に収録されているような、卵を使わないお好み焼き作りなど、ある種の逆境的な設定の中でキイチが如何にして創意工夫で美味しいお好み焼きを作るのか……みたいな話も更に読んでみたいんですけどね。あとは、お好み焼きバカのキイチの学園生活風景とか。
いずれにせよ、全国大会の話を合間を縫うなどしてそういった話が読めるか否かは、今後の連載での人気 & この単行本の売れ行き等に掛かってくるであろうコトは、容易に予想できるワケで(苦笑)。だからこそ、ここで是非ともこの単行本にはガッツリ売れてほしいんですけどねー……。


まぁ、そんな個人的な希望・要望はさておきまして。決して、内容が極端に濃いとか、あるいは、料理漫画だからといって実用的なグルメや料理の知識が満載といったことはありませんが、アニメの 「ミスター味っ子」 に見られたような、美味しいものを食べて派手なリアクションをする光景が見られる作品 (って長い説明だな、コレ) が読みたいという方は、是非ともオススメですよー。


→ 合計:042冊(小説19冊 / 漫画16冊 / その他7冊)