フライング?気味にゲットしたので

月曜ってコトで、本当はジャンプの感想を書いたりとか、あるいは、既に読了済みの他の本の書評を書いたりするべきなのかも知れないけど……待ちに待った待望の作品だったこともあり、本屋で見付けて速攻でゲット & 一気読みでとりあえず一通り読んでしまった本があるので、今日は早速その書評を書いてしまうことにします。
ってコトで。本日の書評で取り上げる、私が待ちに待っていたという本というのはコチラ、西尾維新氏の新作で、「ネコソギラジカル (中) 赤き征裁VS.橙なる種」でっす。ネコソギラジカル (中) 赤き征裁VS.橙なる種 (講談社ノベルス)

彼女のお値段 − ¥5,250(税込み・セール中)

えー……。この本の書評を書くというのなら、3部作・上中下巻セットの真ん中の巻なんだし、本来ならば、上巻の書評を書いたりしてから取り上げるべきなんでしょうけど……仕事帰りに買って読んだら、案の定面白かった & オススメするような書評がどーしても書きたくなってしまったんで、その辺はご容赦ください(^^;
なお、もしこの<戯言シリーズ>そのものを未読で、でも今回の書評などで少しでも興味を持って下さった方がいたならば、一応、以前の書評でこのシリーズの最初の巻とかも書いたことがあるので、お手数かとは思いますが、よろしければその辺も参照してみて下さい m(_ _)m


さてさて。それでは、いよいよ本の中身についてですが。
とりあえず、最初の百ページ、2章分までを読んだ直後の私の心の動きを表現するならば、 (驚)→(呆)→(驚!)→(崩)→(哀)→(萌っ) ……とでも言ったカンジでしょうか(^^;
ネタバレにならない程度に今回のストーリーを説明すると、

狐の男こと西東天の計らいで、《橙なる種》こと想影真心と思いがけぬ再開を果たした“いーちゃん”。しかし、事態がそれで止まる・停滞するはずもなく、物語は更に変化と加速を続ける。“いーちゃん”を敵と呼ぶ西東天は、果たして次にどのような手を打ってくるのか。そして、“いーちゃん”が取るべき道とは。十月の京都を舞台に、物語はついに最終ステージへと突入する……!

……みたいな話なんですが。
いやー。待ちに待っただけあってというか、あるいは、これぞ西尾作品の醍醐味だというべきか、とにかくこの最初の百ページばかりだけでも、一気に物語が展開していってますねー。
……逆に言うと、明確なクライマックス的な場面が冒頭に来てしまっているので、一冊の本としては、ちと拍子抜けというか、“上巻と下巻を繋ぐ存在”みたいになってしまってる感もややありますが……まぁ、相変わらずの西尾節は炸裂してるので、ファンにとって必読なのは間違い無しっすね(^^;


あ、そうそう。最近の西尾氏の作品の読者の方にとっては、何を今更的な話かも知れませんが。今回のこの巻、講談社ノベルスからの発行ではありますが、全くと言って間違いない程ミステリーの要素は入っておりません(苦笑)。
まぁ前巻もそうでしたが、この「ネコソギラジカル」全3巻については、ミステリーとしての西尾作品を期待するよりかは、数年に亘って(と言っても5〜6年程度ですが)続いてきた<戯言シリーズ>がどのような最後を迎えるのか、そして“いーちゃん”や玖渚はどうなっていくのか……といった点を中心に据えつつ、ラノベを読む感覚で読むのが良いのかも知れませんねー。




西東天の企みでは無いですが、“加速度的に物語が展開している”感があるこの巻。しかしその一方で、これまでの作品で張られた伏線の消化が全然進んでないのも事実だったり(汗)。
相変わらず刊行時期未定の最終巻では、果たして未回収の伏線の数々はどれくらいまで回収されるのか?(苦笑) そして、この西尾節の文章で物語の展開 & 伏線の消化を行うとなると、果たして本の分厚さはどれ程のものになるのか?(^^;
今回も面白かっただけに、これで終わりと思うとやや残念な気もしますが、一日も早い最終巻の発行が待たれますねー……って、中巻を読み終えたばかりなのに気が早いか(苦笑)。
ちなみに。本屋さんで裏表紙を見ればバレバレなんですが、今回の巻では、見せ場は少ないものの、以前に登場した“あの人”なんかも登場・活躍したりしてるので、その辺のファンの人は要必読っすよー。


→ 合計:017冊(小説13冊 / 漫画2冊 / その他2冊)