夜風が運んで来るもの

今日は仕事帰りに、最寄り駅から家までブラブラと歩いて帰宅したんですが、やや風が強いものの実に心地好い気温&湿度だった気がします。乾いてカラっとした空気よりは、ちょっと湿っぽいカンジの方が個人的に好みなもんで(^^;


ところで、帰り道の途中、道路のすぐ傍に林のあるような街灯もあまり無い道を歩いてて思ったんですが、いくら進化して生態系の頂点に立ったとはいえ、それでもやっぱり、人間は動物なんですかねー。いや、そんな暗い夜道を風で木の枝が激しく揺れる音だけをBGMに歩いていたら、得体の知れぬ怖さというか、何とも言えない奇妙な感覚にふと襲われたもので。
まぁそれはただ単に、自分が街灯すら不十分な田舎に住んでるとか、チキンなハートのビビリ野郎(苦笑)だとか、そういうつまらない要因に拠るものであるかも知れないんですけどね。ただ、表面的には、妙な不気味さというか怖さを感じているにも関わらず、心の何処かでは、そういう自然の偉大さみたいなものに圧倒されることに奇妙な興奮を覚えていたんですよね。
実際に恐ろしい目に遭ったり幸福な体験をしたりしたわけでも無いのに、台風や雷に対して異常な恐怖や興奮を覚える人がいるように、やはりというか所詮はというか、他の生き物同様、人間もまた動物に過ぎず、ふとしたきっかけで偉大な自然というものに触れてしまった折には、理由の無い恐怖や高揚感を覚えてしまうんですかねぇ。


果たして、人間はそういった自然の強大な力を垣間見てしまった時に、動物としてその力・偉大さに恐怖や興奮を覚えるのが正しいのか、あるいは、ただの動物ではなく霊長類の中の長であるという立場を自覚し、恐怖に打ち勝つよう努力したり、その力を捩じ伏せようと考えたりするのが正しいのか。
私には一朝一夕にその問題の答えを出すことは出来ませんが、まぁここは一先ず、風で折れた枝が飛んで来たり、黒い雲が広がって雨が降ってきたりしないことを確認したら、好みの酒でも持って、夜風が木を揺らす音に耳を傾け、そして目では流れる雲や月を追いつつ、ただゆっくりと杯を傾けるのが一番なのかも知れませんけどね。
と、ゆーワケで、本日の日記はここまでっ。仕事で心身ともに疲れてることだし、今宵は今から酒でもかっくらって早々と寝ることにしまーす(^^;