漢は人生と哀愁を背中に背負うべき……なのか?

うだうだと長くなってしまったけど、まぁそんな前フリはさておき、「武装錬金」単行本レビューも本日で3回目、3巻目でございます。武装錬金 3 (ジャンプコミックス)

「ロッテリや」のバーガーセットに付いてくるカタツムリが本気で欲しい今日この頃

前巻までの、早期打ち切りを警戒した「パピヨン編」も終わり、いよいよこの巻からは「L・X・E編」が始まるんですが……やはり和月氏ってば、前巻でのパピヨンの覚醒に合わせて何かが覚醒してますな(笑)。っつーか、ようやく戦士長ことキャプテンブラボー登場っすよ!
それにしても。この巻から着始めるパピヨンの“素敵スーツ”もそうなんだけど、ブラボーのシルバースキン姿、最初は有り得ないと思ってたんだけど、何話か読んでいるうちに、それほど違和感を感じなくなってくる気がするから不思議だ(笑)。まぁ、これはこれで格好良いから良いんだろうけど。……アレ? じゃあ、パピヨンのアレも格好良い服装なのかしら?


そして、この3巻を語る上で外せないキャラクターといえば、前述のブラボーよりも、4巻で戦うことになる早坂姉弟よりも、まずは何と言ってもホムンクルスの金城さんでしょ!(^^;
下の名前すら設定されておらず、作者である和月氏本人にまで「るろうに剣心」のキャラの再利用だと言われてしまう彼ですが、やはり彼を語る上で忘れてならないのが、「ヒャッホゥ!」という台詞! むしろ、「ヒャッホゥ!」という台詞が金城本体というべきか!(笑)
とにかくこの金城のキャラ立ちも含めて、L・X・Eのアジトでの合言葉と決めポーズなど、パピヨンというキャラ以外でも様々な部分で、“和月氏の作品”としてだけではなく、“武装錬金という作品”独自の魅力・輝きが出始めているのが分かるのがこの3巻ですね。改めて「武装錬金」という作品・単行本を読み直してみると、6巻でのカズキvsブラボーのシーンもとても好きなんだけど、単行本1冊全体での魅力という点では、自分としてはこの3巻が一番好きかなー。実に程好いバランスでアクションとギャグが混在してて、武装錬金という作品の魅力がぎゅっと詰まった1冊になってるんで。
とにかく、1&2巻が少しでも楽しめた方は、3巻も迷わず買って損は無いです。っつーか、この3巻の最初の18話なんて、本当に少年漫画の王道的なカンジで良いッスよ!


……ところでブラボーといえば、本誌掲載の方では、負傷により入院した状態で終わってしまったけど、やはり彼にはカズキの師匠として、夏の赤マルでの完結編ではヴィクターとの戦闘に駆け付けて欲しいっすねー。それも、出来れば怪我を押してまで来たってカンジで!
まぁ、更に遠慮無しで希望を言えばねー。ホントはブラボーには、たとえヴィクターに全く敵わなくとも、例の正拳突きのラッシュを「ブラブラブラ(中略)ブラァッ!」という台詞と共に繰り出して欲しいんだけどねー(笑)。
和月先生、ジャンプ本誌掲載当時はさすがに自粛したそうですけど、夏の赤マルでは、いっそ思い切ってやってくれませんか?(^^;