たまには、こんな本の感想も

先日の日記にも書いたけど、会社勤めを始めて通勤電車に乗るようになってから、その時間を有効利用すべく、本気でケータイをPHS京ぽんに変更することを検討中。
……と、ゆーコトで。まるで、ゲームソフトを買う前に攻略本だけを買ってしまうようなカンジ(苦笑)ではあったものの、京ぽんの使い勝手を事前に調べるべく、魚輪タロウ氏の「京ぽんの本―京セラAirH″PHONE AH‐K3001V活用術京ぽんの本―京セラAirH″PHONE AH‐K3001V活用術」を仕事帰りに購入し、帰りの電車で読んでみた。

そーいえば、“京ぽん”って愛称ってどの程度に有名なのかしら

Amazonなどの書評でも触れられていることだけど、内容としては、京ぽんを“ただ普通に使う”のではなく、文字通り“使いこなす”ための実務的マニュアルとなっている本書。
一応、冒頭で十ページほどを使って、私を含めた、まだ実際に京ぽんに触っていない・購入を検討したりしている段階の人に向けて、京ぽんの持つ魅力を説いたりもしているけど……実際問題としては、この本を(立ち読みではなく、お金を出してまで買って)読む人で、尚且つ未だ本体を持ってないっていうのは、既にある程度京ぽんに興味を持っているか、あるいはもっと進んで、既に購入の準備段階にまで進んでる人だよなぁ(苦笑)。本の形や構成を整える上では重要なページかも知れないけど、そーいう人には、改めて魅力を語らなくても良い気もしたりして(^^;
その冒頭での京ぽん紹介のページを越した後の内容については、京ぽんの持つ最大の魅力である「Opera等の機能を駆使したインターネットの持ち歩き」の実例や、京ぽんを使う上で抑えるべきポイントの紹介が中心となっているカンジっすね。文章だけではなく、実際に京ぽんの画面に移る画像も多分に載っており、京ぽん本体が手元になくともその様子がビジュアル的にも分かりやすくなっていて、かなりリアルな使い勝手が伝わってくる内容になってます。


……と、ここまで書いておいて何だけど、ここで敢えて少し辛口なコメントをするとすれば、この本の一番の問題点は、筆者自身がこの本の中で、インターネットの普及によって私たちが情報に支払うコストは大幅に抑えられるようになったと述べているにも関わらず、この本で取り上げられている京ぽん活用方法のほとんどが、今やインターネットでタダで調べられてしまう点っすねー。情報で金を取る(本として売る)なら、もうちょっとオリジナルな内容となっているページも欲しかったかな。
まぁ、実際にはその内容のほとんどがネットでタダで見られるにも関わらず、多くの人がわざわざ金を払ってまで「電車男」の本を買っているという昨今の世の中の流れを考えれば、たとえその内容がネット上のものと重複していたとしても、それらの情報を本にまとめるというのは、なかなか意味のある行為なのかもしれないけど。
……ぶっちゃけたことを言えば、やっぱり情報って“本”の形になってると安心したりするし。何より、電車男といい京ぽん活用の件といい、かくいう私も金を払ってまで本を買っちゃったりしてるワケだし(苦笑)。


えー……。後半、書評だか何だか収集が付かなくなってしまったけど(苦笑)、京ぽん活用のためのマニュアルとしては、なかなか良くまとまった一冊だと思います。あと、京ぽんに関心を持っている人の購買欲を更に高めるのにも良い一冊かな(^^;
ここしばらく小説を買って読むことが多かったせいか、千円を越す価格の割には、同じ価格のノベルスとかに比べても随分と薄い本だった上に、今使ってるケータイとの関係で京ぽん本体そのものを未購入なので、本書を読みながら実際に操作してみることが出来なかったせいもあり、仕事帰りの電車の中であっという間に読み終わってしまい、そーいう意味では、本書の購入はやや損したような気分にもなったりもしたけど、わざわざ京ぽん本体を買う前に、その魅力と(ささやかではあるけど)問題点について知ることが出来たという意味では、私にとってはそれなりに意義のある買い物だったかな。
とにかく、京ぽんを実際に持っている人や、あるいは京ぽんに惹かれて実際に購入を検討している人にとっては、読んで損の無い一冊っすよー。