しかしいくら平々凡々だったとはいえ

だからといって、「きょうはなにもしませんでした、まる」 でココの更新が終わりというのは、ちと寂しいというか虚しいよなー、というコトで。
とりあえず、また一週間ばかりブランクが空いてしまいましたが、平日の更新ではなかなか書けないことが多いってコトで、今日はまとめて、先週と昨日・今日で読んだ本の紹介でもー。


ラヴクラフト全集 (3) (創元推理文庫 (523‐3))

ラヴクラフト全集 (3) (創元推理文庫 (523‐3))



さてさて。というコトで、先ず最初に取り上げるのはコチラ、先週の土曜日に近所の図書館で借りて来た一冊、H・P・ラヴクラフト氏の 「ラヴクラフト全集」第3巻についてですが。
んー……っつーか、自分でやっておいて何々ですが、よく考えてみたらこの手の作品・本って、わざわざココに書評とか紹介文とかを書かなくても、興味を持って読みたいと思う人は自分で買ったり借りたりしに行くし、逆に興味を持たない人は、いくら書評とかを読んでもなかなか手を出そうとは思わない類の本だよなぁ、コレって(汗)。というコトは、そんな本をわざわざココで取り上げる意義って一体……。
……えーと、まぁアレですね。こーいう問題は、一度考え出すとキリが無いっつーか、下手するとこのblogのレゾンデートルみたいなものが揺るぎかねないような気もするので、この件については深く考えるのは止めにして(苦笑)、以下簡単に感想なんですが。
とりあえず自分の好み的には、この本の中に収録されている話の中では、「闇をさまようもの」 が一番好みの話でしたねー。何というかこう、ホラー系のTRPG (それこそ「クトゥルフ神話TRPG」とか) のシナリオにありそうな、「好奇心から怪しい物や場所に関わってしまう → 人知を超えた恐怖との遭遇・破滅」 という、皮肉なまでに自業自得的なストーリー展開になっているのが、良くも悪くも分かりやすい & クトゥルフ神話らしくて良かったのでは無いかと思えて。
あとは、他の姿になっている時に比べると若干ひ弱な感じもありますが、某邪神様がその姿を人前に見せているというのも、「分かりやすいクトゥルフ神話」 的で、この手のホラーを読みなれてない自分には結構嬉しかったり(^^;
勿論、他の収録作品もなかなか良いものがあって、特に最初の 「ダゴン」 なんかは、かなり特徴的というか有名な終わり方をしているので、この辺も併せて押さえておきたいという意味では、クトゥルフ神話を知る上でかなりオススメな一冊なのでは無いでしょうか。






んでもって続いては、先日の更新で購入報告だけは行っていた漫画で、先ずは鈴木央氏の 「ブリザードアクセル」第8巻についてですが。
いやー、相変わらずこの漫画は、フィギュアスケートなどという少年漫画では難しい題材を使っているにも関わらず、読者をグイグイと作品に引っ張り込む強さというか面白さがありますねー。「カルメン」 という、一見非常に難しいテーマを題材にした曲に対し、吹雪・立花ペアはどのような滑りを見せるのか。そして、友人にしてライバルである陣・小雪ペアとの勝負の行方は。
この巻では、ショートプログラムでの対決が終わったところまでしか話が収録されておらず、最終的な試合結果については、次の巻までお預けとなっていて、自分なんかは既に雑誌の立ち読みで試合結果は知っているにも関わらず、早くこの続きが読みたいと思わせる、そんな出来に今回もなっていましたねー。


うえきの法則プラス 3 (3) (少年サンデーコミックス)

うえきの法則プラス 3 (3) (少年サンデーコミックス)



そして今日紹介する最後の一冊は、同じく先日の更新で購入報告だけは行っていた漫画で、先日約一年ぶりに連載を再開した福地翼氏の 「うえきの法則プラス」第3巻についてなんですが。
いやー、ホントに長かった! この一年間は、ホントに長かった & でも首を長くして待った甲斐があったというカンジで、自分の中ではここ1〜2年の間では、和月伸宏氏の 「武装錬金」 と並んで絶対オススメな少年漫画になっていた 「うえきの法則(正しくはその続編)」 が、ついに連載再開 & 待ちに待った第3巻の発売ですよ、奥さん!!(^^;
とりあえず、この 「うえきの法則プラス」 の設定とかストーリーの粗筋とかについては、以前に単行本第1巻を取り上げた時に書いたこの辺の文章 (大分古い文章なので、ちと気恥ずかしかったりもするんですが/汗) を参照して頂くとして、この巻での話の展開についてなんですが。
自らの仲間のことも含めて、「所詮仲間なんてのは利用し合うだけの関係だ」 と言い切り、そしてその圧倒的な実力で植木を追い詰めるビャク。そんな、実力でも舌戦の上でも非常な強さを見せるビャクに対し、植木はどう立ち向かうのか。そして、街の外へ出る為のこの選考会の裏で動きを見せる謎の男達は一体何者なのか。
同じ週間少年サンデーの連載であるにも関わらず、↑上の 「ブリザードアクセル」 とは全く異なった毛色を見せるこの作品ですが、コチラはコチラで、ホントに正に少年漫画の王道を行っているカンジで、個人的には大好きな作品なんですよねー、ハイ(^^;
……しかしそれにしても、まぁ約一年間も休載していたってコトで、或いはこれは、急に連載を再開してもなかなか新規読者や出戻りの読者を確保するのは難しいという現実を考慮しての、編集部側のテコ入れなのかも知れませんが……つい1〜2日前に発売された雑誌本誌に掲載されていた話まで、この第3巻・最新刊に収録してしまうっつーのは、昨今の少年漫画においてはかなりの異例なんじゃないかしら?(汗)
や、まぁ狙いとしては、この単行本を読んで続きが気になった読者に雑誌本誌を買ってもらって売り上げを伸ばしたい or 雑誌連載で過去の話が気になったという人に、単行本第1〜3巻を買えばこれまでの話が全て分かるようにしたい・それで単行本の売り上げを伸ばしたいという、そーいう狙いだとは思うんですよねー。あと、作戦としては間違ってないと思いますし。
ただ、それだけの作戦というのは、他の作品がそういう真似をしていないというコトからすると、恐らくそれってのは結構リスクも高いのでは……と思うと、この作戦がもしコケた時には、この作品は一体どうなってしまうのか、という不安なんぞもありまして(--;
んー……まぁとりあえずは、どうせ私個人に出来ることなんてのは雀の涙程度の行動ですけど、次の水曜日のサンデーは立ち読みで済ませてしまうのではなく、ちゃんと買って、たかが一部ではあるけど雑誌の売り上げに貢献するようにしますかねぇ、「うえきの法則プラス」 の連載が再開された記念・お祝いっつーコトで(苦笑)。


→ 合計:070冊(小説33冊 / 漫画28冊 / その他9冊)