で、確保できた時間を有効活用すべく

昨日は祝日だったので今回は特にフライングゲットとかではないんですが、それでもまぁこの作品のファンとして (自分的には未だに現在進行形でファンですよ、ええ)、正式な発売日である今日、和月伸宏氏の作品、「武装錬金」 の最新刊・第9巻を無事にゲットしてみたり & 既に本誌では打ち切られてはいるものの、やっぱり面白い作品だよなぁ……ということを改めて実感してみたり。
と、ゆーワケで。甚だ自己満足な限りではあるんですが、それでもまぁ迷いなく他人にオススメ出来ることに違いは無いんだから構いやしめぇ(笑)、ってコトで、本日はこの 「武装錬金」第9巻 の書評を書いてみたいと思いまっす。武装錬金 (9) (ジャンプ・コミックス)

守るべきものがあるから強くなれるのか、強いからこそ守るべきものを知ることが出来るのか

……って、またもや昨日に引き続き、↑上の小見出しはほぼ“本編とは関係ありません”だったりするんですが(苦笑)。


まぁ気を取り直しまして。
今回の第9巻ではいよいよ、冒頭のタイトルページとラストの大ゴマが非常に印象的だった(笑)週間少年ジャンプ本誌での最終話に加え、夏の赤マルジャンプで掲載された、「武装錬金ファイナル」 までが収録されているんですが。
……いやー、改めて読み返すと、やはり“最終回”ってのが影響してるんでしょうか、60ページを掛けて一気に描かれているファイナルも非常に面白い・良い出来だとは思うんですが、それ以上に、最終話の「BOY MEETS BATTLE GIRL」 は良いカンジになってると思いましたねー。
それも、本誌での一区切りということでカズキと斗貴子さんの関係・心情がしっかりと描かれてるというのも、勿論この後のファイナル (更には年末の赤マルで予定されている“ピリオド”) に続く要素として非常に重要だとは思うんですが、それ以上に、剛太とパピヨンが、ここでの出番は少ないけどやっぱり良いキャラだよなぁ、としみじみ感じてしまいまして。
「先輩に辛い思いをさせないと誓うなら……」 や 「守りたい者が一緒なら俺達は戦友だ」 っていう剛太のセリフには、カズキと斗貴子さんと共に再殺部隊との戦いを潜り抜けてきた剛太の心の成長ってヤツが鮮明に表されてると思いますし、パピヨンのセリフもまた、カズキという男に執着するダークヒーローっぷりが全開でこれまたイイ感じで。
っつーか、和月氏はしょっちゅうライナーノートで 「パピヨンは変態チックな所が大きな魅力」 みたいなコトをやや自嘲気味に(?)書いてますけど、確かにパピヨンの魅力にその変態さは大きなポイントだとは思うものの、自分としてはやっぱり、一度はカズキに敗れ、L.X.E.からも見捨てられ、ついに独自の道を歩む覚悟を決めてからの彼の魅力というのは、それ以上にあのダークヒーローさの方がメインだと思うんですけどねぇ。
……まぁ、変態仮面な水着を平然と着こなすなど、確かに出オチ的なシーンではその変態さの方が際立つ・魅力として前面に出ていることは多々ありましたけどね(苦笑)。


それにしても、(再開を望む声や活動は未だに続いているものの、一応は) 連載は終わってしまった作品について、「連載が続いていたならもっとこういう話が読みたかった」 とか 「このエピソードの裏話が読みたかった」 なんてことを延々と愚痴るのは不毛・詮無きことだ、ってのは一応は自分でも分かってはいるつもりなんですが。
……それでもやっぱり、こーして改めて読み返していると、和月氏が今巻のライナーノートで少しだけ触れている、ブラボーや火渡たちの過去ってのは是非とも読んでみたかったなぁ、とか思ってしまったり。少年誌では扱わない方が正解、とか書いてあるくらいだから、(それが必ずしも三角関係恋愛とかってワケでは無いだろうけど) それなりに複雑な過去だったりしたんでしょうねー……って、書いてたら余計に読みたくなってきた(苦笑)。


まぁそんなこんなで、何やらいつもにも増して書評になってない、というかそもそも感想にすらなってるかどうか怪しい(汗)今回の書評だったワケですが。
とりあえず総括としては、作品のファン、もしくは和月氏のファンならまずは買っておけ、ってコトで!(笑) ついでに言うなら、一先ずの最終回が載っていてある程度キリが良いので、未だに読んだことがないって人も、この際だから第1巻から通しで買っておきましょう!!(笑) ……や、まぁつまりはそれくらいに面白い、オススメ出来る作品ですよ、ってコトを言いたかっただけなんですけどね。




……ところで、これは既に他のサイト様でも取り上げている・考えてらっしゃる方がいるコトなんですが。
一応、この武装錬金という作品は次の赤マルでの“ピリオド”で終了、ってコトになってますけど……果たしてそれが何ページの作品になるのかは分かりませんが、それにしても、どう考えてもそれだけじゃページが少なすぎて次の巻って出せないッスよねぇ?(汗)
あるいは、この前の読み切り 「エンバーミング」 も追加で載せるのかも知れませんけど、それにしても、やっぱりそれだけじゃ単行本一冊としてはかなりページ数が少ないし……。
もしくはいっそのこと、もうここまで来たらファンとしては待ちますので、“ピリオド”でも書ききれなかったエピソードとかを、単行本用に書き下ろし、とかやってくれないですかねぇ。そうすれば、それこそブラボーたちの過去のような、このままでは描かれることのないエピソードとかってヤツも救済されると思うんですけど……どないでしょ?
……あー、でもそれが難しいようなら、以前にジャンプ本誌で募集していた、「読者が考える武装錬金」 ってな企画のハガキをサルベージしてきてファンページにしてしまうとか、本誌では語られなかった設定を資料として載せる、なんてのもアリかなー、とか思ったり (もっとも、こういう企画・記事って結構賛否両論が大きそうですけどね)。
まぁ何れせよ、とりあえずは年末の赤マルでの“ピリオド”もあるし、和月氏がライナーノートで次巻があるっぽいことを言っている以上、流石にこれで終わり・次の巻は出ないってことは無いだろうと信じつつ、今しばらくこの作品に注目・活目し続けるとしますかねぇ(^^;


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