日曜なんで、とりあえず恒例の感想でも

交響詩篇エウレカセブン


んー……まぁ、全体としては暗い雰囲気の回だったことに違いは無いんですが、それでも今回は少しは気楽に見られた方でしたかねぇ。
というか、最近改めて認識したんですが、どーも自分は、“シンジ君的・自らの殻に篭る的な展開” ってヤツが好きではないみたいで。逆に言えば、それ以外では、そりゃあまぁ流血シーンやら残虐シーンやらばっかりではヘコむけど、そういった極端な展開では無い限りは、ある程度の暗さまでは許容範囲らしいんですよねー。


……って、まぁ私の好みの話なんかどーでも良いのだけど(苦笑)。ってコトで、以下は本編についてですが。
月光号での生活と同じコトをやっているだけなのに、チャールズたちにビックリするほど感謝されることを嬉しく思うレントン……って、そりゃあアンタ、それはお前さんを “仲間” と思ってるか “客人” だと思ってるかの違いさぁね。
“仲間” であれば、自分が出来る仕事は積極的にするのが当たり前、“客人” であれば、自分のコト以外なら何を手伝っても感謝される……それが世の中ってもんやろー。とはいえ、流石に未だ14歳・中学2年生の年齢でしかないレントンにコレを認識しろというのは難しい話かも知れないッスけどね。


あとは、一応今回のメインの部分としては、レントンのヴォダラクの少女を連れての迷走ってヤツがあったワケですが。
んー……まぁ、こんなことを言うと青臭いと笑われてしまうかも知れませんが、いくら宗教上の理由があろうと、生きていればまた差別に遭うことがあろうと、それでも、ただ黙って聖地へと赴いて死ぬよりは、何か出来ることは無いかと必死に足掻く方が、個人的には好き・自分もそうしたいとは思いましたね、今回の話を見てると。
そして、決してそれ以上を望むことなど出来ようハズも無いのだけど、少女の両親から向けられた感謝の言葉が胸に刺さるレントン。……少なくとも自分では、その時に自分に出来ると思ったことを精一杯やった、しかし何も結果は残せなかった、あるいは状況を悪化させたに過ぎなかった。それなのに、相手の口から出たのは、罵りの言葉でも何でもなく、むしろ感謝の言葉だった。
……うーん、実は個人的には今回の話の中で一番痛いシーンでしたよ、ココって。何ていうか、一番自分の無力感を煽られるのよね、こーゆーのって。そして、果たしてレントンはこの苦い経験をバネにして伸びることが出来るのか。どうせだったらスタッフの皆様には、この少女の死をこれで終わらせるのではなく、こういう伏線的なものは積極的に今後のレントンの成長に使って欲しいなぁ……。


で、それ以外の部分としては……んー、しかし少女の死を悼む一方で、やっぱりレントンって、自分に直接は関係の無い相手の死ってヤツは軽んじてますよね、先週の空賊撃退とか。この辺、折角今週の少女の死の悲しみが上手く表現されているのだから、近いうちにもうちょっと整合性ってヤツを持てるような演出・シーンを作って欲しいかなぁ。
あと、ゲッコーステイトの面々については……まぁ、ほとんど予定調和の世界だった気もするので、個人的には比較的どーでもイイや(苦笑)。敢えて言うなら、ホランドエウレカ、あとレントンは、互いの距離感とかってヤツをもうちょっと学ぶとイイと思います、少なくとも精神的には丁度第二次性徴期な人として(^^;


そして、次回はサブタイトル(“パラダイス・ロスト”)からして、レントンはチャールズたちの下を去ることになりそうですねぇ。まぁ、所詮は偽りの平和・仮初めの日々だったってコトで。
あとは、レントンが如何にして、どの面下げて月光号に戻るかだけど……エウレカに頼まれちまえば、そのままグダグダになりそうなんですよね、あの船のクルーって(苦笑)。




仮面ライダー響鬼


うーん、まぁ自業自得なんだから仕方ないんだけど、今回のトドロキは随分と損な役回りになってる・つい愚痴をこぼす等、あまりヒーローらしく無い行動を取らされたりしてますねぇ……。
まぁこれは別に、スタッフがトドロキを嫌いだから、とかじゃないんだろうけど。むしろ、中盤〜後半の画面に出ずっぱりなカンジからすると、使うと直ぐに笑いが出やすくなるから、ついついお笑い系の場面では毎回イジられ役に使われてしまう、つまりは、“ある意味では非常に愛されてる” ってコトなんでしょう(笑)。
そして、あるいはこれは前回と今回が比較的お笑い度数の高い回だからかも知れませんが、トドロキとは対照的に、どーにもイブキは活躍出来てませんねー。流石に、こういう雰囲気の回の時に、正統派の美形な俳優さんは使い難い……ってコトなんですかねぇ。
あ、ところで、先週に比べると今回は微妙に出番が地味めでしたね、ザンキさん……。や、別に前回が大活躍だったかと聞かれれば、決してそうでは無かったように思いますけどね。でもザンキさーん、ここ最近はいつもにも増して常に暴走気味なトドロキのお目付け役として、貴方はもうちょっと活躍しても良いと思いますぜー(^^;


まぁ、そんな余談はさておきまして。
アームドセイバーを制御できず、変身が行えなくなってしまったヒビキとトドロキに対して行われた、布施氏の演じる小暮さんの特訓に関してなんですが……おいおい、歌の練習で体力を付けさせるって、いくら布施氏が演じるキャラだからって流石に悪ノリし過ぎやろ、スタッフめー。まぁ、ゲストに対する扱いとしては、ある意味破格の扱いかも知れませんけどね。
あ、ところでトドロキよ。確かに元はバンドマンかも知れないが、どう考えてもアンタは音痴だって(笑)。そして、何気に日菜佳はトドロキにやる気を出させるのが上手いなー。ある意味、魔性の女?(^^;


あとは……あぁ、そーいえば今回もちょっとだけ画面に写ってましたねぇ、明日夢と桐矢は。っつーか、この布施氏がゲストとして登場する回が直後に控えていたなら、桐矢が物語に登場するのはこの話の後でも良かった気がするんですけどねぇ……。番組の経費がどうとかっていう話が本当だとするなら、桐矢が登場する回を少しでも減らした方が、全体としての経費も抑えられたと思うし……。
まぁ、桐矢だけでなく明日夢明日夢で、いくらレギュラーキャラだとは言え、前回と今回は本当に“出ただけ”ってカンジでしたけど(苦笑)。


で、こうした展開を終えた後は、ついに、響鬼装甲ことアームド響鬼へと変身 & 魔化魍を一刀両断で倒してしまったワケですが……うーん、まぁ主人公なんだから仕方ないとはいえ、どーにも響鬼だけがパワーインフレを起こしてますねぇ。
スポンサー的には、玩具開発・作成の手間ってヤツを考えれば、そうそう何人ものライダーにパワーアップアイテムを渡したりは出来ないんだろうけど……でも、あんまりにも響鬼だけが強くなってしまうってのも、それはそれで少し興醒めしてしまう部分もあったり。や、まぁこんなことに拘るのは“大きいお友達”だけであって、子どもたちは響鬼が強ければ全然OKだと思いますけどね(^^;
それにしても、これは個人の感性・感覚の問題だろうとは思いますが、アームド響鬼への変身は結構格好良かったですねー。大量のディスクアニマルたちによって形成される装甲……。うーん、ディスクアニマルの売り上げを更に伸ばすって意味でも(苦笑)、なかなか良い変身シーンだったのでは。
まぁ敢えて難を言うとすれば、「たった一話分の特訓であれだけの変身が出来ちゃうとなると、何だかヒビキの“鍛えてますから”って言葉が薄っぺらく聞こえちまうなぁ……所詮、世の中は努力ではなく才能なのか?」 とか、「何処からそんな大量のディスクアニマルが湧いて出たんだよぅ」 といった不満・疑問はありますけどね。それでもまぁ、初回の変身を彩る演出としてはかなり上々だったかと。


そして、戦闘後の最後のオチ (布施氏の「“少年よ”を歌います!」) については……うーん、まぁちとお約束的な側面はあった気もしますが、とりあえず今回の話を締め括るオチとしては悪くなかったのでは? 少なくとも、ここでまた桐矢とかが出て来るよりは遥かに良かったかと(苦笑)。
で、今回の総括としては、前回に引き続き、こういう雰囲気の話であれば、新スタッフでの響鬼もそれほど悪くは無いように思えました。まぁ、ちと嫌味っぽいコトを言ってしまえば、果たしてこれが今後の響鬼のスタンダードなのか、それとも布施明氏効果なのかは分かりませんけどね(^^;
でもまぁ、これは昨日書いた先週分の放送の感想にも書きましたが、確かに演出面等で様々な違いはあるし、旧スタッフでの響鬼から楽しんでいた者にしてみれば、そういう点が全く気にならないワケではありませんが、それでも、今回くらいにこれまでの雰囲気を残した話を作ってくれるのであれば、今後も是非とも見続けようかなー……という気にさせられたのは確かでしたよ、ハイ。


ところで、次回のタイトルなんですが……何じゃい、恋する“鰹”って(苦笑)。






あと、これは本編には全く関係無いことなんですが、これは何気に先週から思ってたことなんだけど……ヒビキさんの左手に付いてる白いブレスって、もしかしてホワイトバンド
まぁ確かにヒビキさんの性格から言えば、こういう活動には結構参加する方だろうし、自分も購入者の一人なので、お揃いという点ではある意味嬉しくもあるんですが……でも、まぁこの衣装・アクセが誰の意図によるものなのかは知りませんが、あんまりこういう物の宣伝的なコトをこの番組では行って欲しくは無いかなぁ……。
何て言うか、あくまでも子どもにとってのヒーローであるヒビキさんには、あんまりこういう直ぐに目に付くような活動は行って欲しくないというか、ヘタにこの番組で宣伝みたいなコトはやってほしくないというか……まぁ、所詮こんなのは個人的な好み・考え方についてのボヤきですけどね(苦笑)。