心身の疲れを癒すべく

昨日と今日と、先週買い込んだ本やら積ん読やらを消化してみたり。いやー、我ながら不毛なような充実してるよーな、実に微妙なカンジっす(苦笑)。
ってコトで。本日の書評では、この前買ったサンデーGXを読んで気になったので、つい一気買い & 一気読みしてしまった、広江礼威先生の作品、「ブラック・ラグーン」の1〜4巻をまとめて一気に取り上げてみようと思いまっす。ブラック・ラグーン (4) (サンデーGXコミックス)ブラック・ラグーン (3) (サンデーGXコミックス)ブラック・ラグーン (2) (サンデーGXコミックス)ブラック・ラグーン (1) (サンデーGXコミックス)

銃で解決すること、しないこと

とりあえず、大まかなストーリー・粗筋とか設定とかについては、「ブラック・ラグーン」をはてなキーワードで辿った先に書いてあるので、そちらを参照(苦笑)して頂くことと致しまして。
本を読み進めて行くうちに思い出したんですが、実はここだけの話、以前にこの作品の単行本第1巻が出た頃、知人に読ませてもらったことがあったんですよ。
ただ、じゃあ何でその記憶がサッパリ忘れられていたかというと、その時自分が抱いた感想ってのは、「うーん、確かに銃撃戦の描写は派手だけど、あんまりにもリアリティが少ないし、ストーリー性もイマイチ……」 っていうカンジの印象だったものでして。ぶっちゃけ、あんまり好きになれないカンジだったんですよ、その時は。


で、何の縁か因果か、まぁそんな記憶もサッパリ抜け落ちたままに、数年ぶりに今回読み直してみたものの、人間の好みなんざ数年やそこらでそんなに変わるハズもなく、ぶっちゃけた話、1巻に対するその感想自体は、数年ぶりに読み返してみても変わらなかったりしたんですが。
では、何でわざわざここの書評で取り上げたりしてるかと言いますと。いやー……改めて、2巻以降も含めて一気読みしてみたら、2巻からのストーリーというか展開が実に面白かったんですよ、これが(^^;


1巻では、ほとんど 「主人公たちゴロツキ集団が銃をぶっ放して暴れるだけ」 だったストーリーが、2巻からは、「犯罪行為に及ぶ仕事も引き受けるけど、本業自体は一応運び屋」 という設定を急に思い出したかのように(苦笑)、沈没船の貨物を巡ってナチ残党と争ったり、テロリストたちに狙われながら重要書類を運んだり、はたまた、運び屋としての仕事ではないものの日本での争いに加担したりと、それなりに設定とかストーリーってのを意識したような展開へと変化しておりまして。
とは言え、1つのエピソードに結構な数の話数を使って話の展開がなされるため、これまでに描かれたエピソード数は決して多くない & 連載が安定したからか、エピソード1つ1つが結構複雑で、単行本でもちょっと気を抜くと振り落とされそうになる(汗)展開だったりと、それなりに難点もあるんですけどね。
それでも、時にはハリウッド映画的な派手な銃撃シーンがあり、またある時は、それぞれの思惑やら利権やらが微妙に絡まったような展開があり、そして最後にちょっとニヒリスティックなオチまで付いている……なんていう、実に私好みな展開を見せてくれる作品であるのも事実でして。


……などと、ここまで偉そうに書評なんぞを書いてきておいてアレですが、ぶっちゃけた話、「マフィアやら犯罪者やらが派手にドンパチぶちかます、結構辛口なお味のガンアクションもの」 以外に上手な作品紹介の言葉が見付からないのも事実(汗)なこの作品。
我ながら、何だかいつも以上に混乱・錯乱した文章なので、正直なところこの作品の面白さが十分に伝えられているとは思えませんが……とりあえず、少しでも興味を持って下さった方には、1巻だけで読むのを止めてしまうのではなく、少なくとも、2巻の対ナチ残党戦や壊れた双子のエピソード (こちらは途中で“3巻に続く”になってしまいますが) までは読んでみることをオススメしますよー。


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