今週の 「うえきの法則プラス」 感想

最早完全と恒例となっているので、前説も省いてサクサクっと感想ー。


いやー……先週の日記で自分、「来週はソラの“職能力”お披露目だろーなー」 などと書きましたが……福地先生め、またまたこちらの予想の斜め上を行ってくれやがりましたよ!(笑)
まさか、新しい“職能力”でダヴィーを倒すのではなく、新キャラであるソラの発想力 & 3人の協力で勝利するとは。
や、確かに冷静に考えれば、いくら“職能力者”たちが出るバトル作品だからって、必ずしも毎回毎回“職能力”によるガチンコバトルを繰り広げなくてはいけない、というコトではないワケで。そういう意味では、己を透明にするという“職能力”の性能に酔っていたダヴィーの過信と共に、そのダヴィーをソラの“職能力”で撃破するのだろうと安易に予測していた読者をも (良い意味で) 裏切ったという意味で、今週の「うえき」は非常に良い・面白い回だったと言えるのではないでしょうか。


また、ソラの立てた作戦が二重三重の構造になっているという点も、非常にテクニカルで良かったですねー。こういった頭脳戦というのは、あんまりにも単純な作戦で敵が敗れてしまうと、読者が置いてきぼりを食らってしまう “作者の独り善がりな展開” に陥ってしまう危険性も非常に高いのですが、今回のソラの作戦は、なかなかよく考えられていた・読んでいて素直に楽しめる出来だったように思います。
個人的には、「うえき」という作品の一番の魅力は、少年漫画の王道を行くようなストーリー展開と、手持ちのカード (今回であれば“職能力”) を如何に頭脳プレーで活かしていくか、という2点に尽きると思っているので、そういう意味でも今週は、仲間との連携と発想力の勝利という両方の魅力が堪能でき、非常に大満足な回でした。
細かいバトル展開や流れも含めて、とにかく今回は実際に漫画を見て頂いた方が早いので、少しでも興味を持たれた方は、是非一度読んでみることをオススメしますよー。


……ところで、植木がダヴィーに最後に言った、「そんなに好きなら、てめぇが壁画になってろ」 というセリフなんですが。この決め言葉(?)、確かに無印の頃にも、模型を実物に変えるグラノとの戦いで、「お前がオブジェになってろ」って決め言葉があったよーな。……植木っていうか福地先生、何気にお気に入り?(^^;