「ネコソギラジカル 下巻」 ネタバレアリアリ感想その2

……ってコトで、またもや身も蓋もないようなタイトルではありますが(苦笑)。
今日の日中とかに、「ネコソギラジカル」下巻をダラダラと読み返しをしていたら、また追加で書きたいようなことが色々と出て来た(苦笑)ので、先日のネタバレアリの感想でも宣言したことですし、本日はこの 「ネコソギラジカル」下巻のネタバレアリ感想の追記でもしてみようかと思いまっす。
なお、これは最早恒例かも知れませんが、一応無闇なネタバレ防止ってコトで、ここから先については、一度 「続きを読む」 にて区切らせて頂きます。お手数ですが、既に作品を読了済みの方で、私の独断と偏見、あるいは戯言(苦笑)にお付き合い頂ける方だけ、この先へはお進み下さい m(_ _)m









……さてさて。まぁそんなこんなで、ウダウダと感想というかボヤキというか、所謂戯言の追記なワケですが。
いやー……。それにしても今回の 「ネコソギラジカル」 なんですが、まぁこれは私の読解力の方の問題かも知れませんが、これまで上巻・中巻で散々引っ張ったにも関わらず、結局は 「世界の終わり」 ってのが何なのか分からず終いでしたねー……。
っつーか、結局 “いーちゃん” と “狐面の男” との因縁というか、“いーちゃん” が “俺の敵” 扱いされた理由も分からず終いだったし。……まぁ、遂には自分で 「何も考えていない」 とか言い出しちまうキャラクターですからねー、全ては 「何となく」 とか 「言ってみただけ」 ってな可能性も多分にあるだろうとか思いますけど(苦笑)。
しかしそれにしても、上巻と中巻であれだけ引っ張ったんだから、せめてもうちょっと明確な答えというか何かは欲しかったよなぁ、とか読み返していて思ってしまったり。
……玖渚友の死、あるいは彼女の裏切りとかが “いーちゃん” にとっては 「世界の終わり」 であり、彼の絶望こそが、“狐面の男” の望む 「世界の終わり」 なのでは、などと予想したりしていた身としては、個人的には、
< “狐面の男” & 玖渚友 vs “いーちゃん” >
とか、
< “狐面の男” & 玖渚友 & 哀川潤 vs “いーちゃん” >
あるいは、
< 他のキャラクター全て vs “いーちゃん” >
なんていう絶望的なシチュエーションでの 「世界の終わり」 に向けての戦い、なんてのも見てみたかった気はするんですけどねー……。




あと他にも分からず終いといえば、“いーちゃん” の本名が何なのかとかについても、結局最後まで明かされませんでしたねー。まぁこちらについては、結構詳しい考察とかを行っているサイト様もいらっしゃるので、あるいはこちらで補完すれば良いのかも知れませんけどね。
でもやっぱり、ファンとしては西尾氏本人からこういった謎はきちんと説明・解明して欲しかったなぁ、とか言ってみたり。


……っつーか、こうして改めて考えてみると、ホントにこの <戯言シリーズ> って、謎が大量にあった・あるにも関わらず、結局ほとんどの謎というかネタは分からず終いだったんだなぁ、ってつくづく思いますねー。
まず、このシリーズの主人公である “いーちゃん” の素性からして、前述の本名を初め、過去に戯言で多くの人を死なせたというのはどういうことなのか、玖渚友を壊したというのはどのようにして行われたのか……などなど、実に大量の謎ばかりですし。
まぁ、あるいはこれは 「世の中、“求めたら答えを教えて貰える” なんてことの方が少ないんです。あとは自分でどーにかしやがれ」 って西尾氏のメッセージなのかなぁ、などと戯言的には思わなくも無いッスけどね(苦笑)。




……と、まぁそんなこんなで、読み返したり考えたりすればするほどに、色々と 「結局明かされなかった謎、っつーか設定」 ってのが出て来るワケだったりするんですが。
むー……。まぁ流石に、これだけ人気のある作品・シリーズだったのだから、今回のこの下巻刊行が打ち切りだったとは考えにくいんですけどねー……。でもここまで謎が残りっぱなしというのは、作品内のセリフを借りずとも、状況的には正に打ち切りエンドだよなぁ、とも思ってしまったり。
まぁ、まだ発売時期こそ不明なものの、どーやらそのうちには 「戯言シリーズ完全用語辞典」 なるものが講談社ノベルスとして刊行されるそうなので、とりあえずは、そっちでこの数々の謎が少しは明かされることを期待するとしますかねぇ。