と、ゆーワケで

今日は赤マルジャンプの発売日 = 「武装錬金ファイナル」 の日ということで、武装錬金ファンとしては、何はさておいても、今日はまずはその感想・レビューから。あ、ちなみに今日の内容については、はっきり言ってこの作品への贔屓・主観がバリバリですが、これに関しては謝る気は毛頭無いので、その辺あしからずー(^^;




で、とりあえず読後にまず最初に思った感想なんですが。
うっわー、斗貴子さんがすっかり“恋する女の子”キャラになってるー(笑)。ってゆーか、まぁ前から (本誌連載時から) カズキとはストロベリなシーンは多々ありましたけど、それにしても、カズキとのキス未遂をまっぴーが目撃 & 冷やかされて出て来た言葉が 「……ありがと」 って……。これ、読んでるこっちが恥ずかしくなるようなセリフっすなー(笑)。
何ていうか、同じストロベリでも、カズキのあっけらかんとした雰囲気 & 斗貴子さんにかなりの気恥ずかしさみたいなものがあった本誌連載時とは、随分違うカンジっすねぇ。まぁ、本誌最終回で、カズキが斗貴子さんへの恋心を自覚した時点で、この2人の関係・距離感はかなり違ったものになったんでしょうけど。何れにせよ、この斗貴子さんはこの斗貴子さんで可愛いと思いますけどねー。


まぁそんなストロベリは一旦さておいて、ここで舞台は変わって、今度は第三段階ヴィクター vs 坂口大戦士長の戦いの方ですが……いやー、ここで秋水くん再登場でしたかー(笑)。あれだけの“引き”を残しての退場だった以上、それなりに人気もあったみたいだし、何処かでは登場してくるだろうとは思ってたけど……まさか彼の武装錬金の特性・エネルギー吸収をここで使うとは、意外だったというか、イイ意味での不意討ち的な展開だったように思えましたねー。
更に、他の再殺部隊の面々まで、大戦士長のバスターバロンに乗り込んで一斉攻撃を開始……って、両肩のサブ・コクピットって何人も乗れるのかー! 両肩っていうから、最初はてっきり、それぞれに1人ずつってカンジなのかと思ったもので。
この辺、これまたイイ感じで和月氏のリミッターが外れてるのか、後での整合性やパワーインフレを無視した (って、どうせもうこの作品に“先の懸念”など不必要ですけど/汗) 無茶苦茶な展開だけど、一度はカズキたちと戦い、そしてカズキの優しさに触れて生き残った再殺部隊の面々が、今度はヴィクターという共通の敵を倒すべく活躍してるってのは、ありきたりではあるかも知れないものの、正統派・王道的な少年漫画ってカンジがあってイイですね。やっぱり、この作品はこうでなくっちゃねー。
……それにしても、大戦士長の武装錬金なんですが、巨大ロボット本体だって十分強いってのに、更に協力者さえいれば、複数の強力な武装錬金をいくつも組み合わせて (そしてパワーアップまでさせて) 活用できるとは……。いやはや、そりゃあ坂口さん、確かに“大戦士長”なんて立場に立つだけの実力あるわー(^^;


しかし、そんな大戦士長 & 再殺部隊の攻撃でも倒すことが出来なかった第三段階ヴィクター。あー、ヴィクターの娘のヴィクトリアがホムンクルスだったのには、そんな理由があったのかー……って、再殺部隊なんて集団を持っている時点でも十分非道だとは思ったけど、必要とあらばホムンクルスを自分達で作って追っ手にするとは、実は錬金戦団って凄いヤバい組織なんじゃないのかしら(汗)。
まぁ、ヴィクターの居た100年前と今とでは、ある程度は戦団の方針とかも変わってるのかも知れないけど、それにしても、よくそんな組織にブラボーとかは所属してるなぁ……。それぞれ止むを得ない事情もあったようですが、ブラボーも斗貴子さんも剛太も、もうちょっと就職先はしっかり選んだ方が良いと思いまーす(苦笑)。


そして、敗北した大戦士長たちに代わり、パピヨンたちの支援を受けつつ、遂に完成した白い核金をヴィクターへと打ち込むカズキ。しかし、それでもヴィクターを倒すには至らなかったカズキは、死ぬ時まで一心同体と誓った斗貴子さんの手を振り払い、単身、ヴィクターと共にエネルギードレインの対象となる他の生物が一切居ない月へと旅立つことを選んだ……。
……って、コレは何処の最盛期のドラゴンボールですか?(汗) いや、正直ちょっとだけそんな感想も抱いてしまったもので。でも、たとえ 「お前らいくら心臓ではなく核金で動いてるからって、どうやって真空かつ極寒の宇宙で活動してんのよ?」 とかいう素朴な疑問(苦笑)があったとしても、それでも何とも燃える展開なのは確かでして!
特に、見開きでのカズキが月へと昇って行くシーンも良かったけど、やはり個人的にはその後の、地球を背負ってカズキが立つシーンや、ここで自分の命が尽きることは明白なのに、それでも斗貴子さんとの思い出を胸にヴィクターに突っ込むシーンなんてのは、たとえそれは所詮は自己犠牲・自己満足であったとしても、それでもやはり、そんなシーンにこそ、武藤カズキというキャラクターの魅力や生き様は描かれてるワケで。
宇宙まで旅立ってしまう描写など、確かに演出過剰な部分は多いかも知れないものの、それでも、こうした正統派・王道的な少年漫画の展開をしっかりと踏まえ、そしてそれを魅力的に見せてくれることこそが、やはりこの作品の一番の魅力なんだなぁ……と、ここに来て改めて実感させられる展開でしたよ、今回は。




さぁて、しかし“ファイナル”と銘打っておきながらも、これでもまだしぶとく終わらないのが、この 「武装錬金」 という作品なワケで(苦笑)。
この続きは、今度は冬に発売される赤マルでとのことでしたが……斗貴子さんを残して月にまで旅立ってしまったカズキですが、はたして、今回最後の方でカズキに対して何か感じるものがあったようなヴィクターと、どのような決着を迎えるのか。そして、斗貴子さんの待つ地球へと戻る手段は本当にもう残されていないのか。
やはり自分としては、パピヨンという、ある意味ヴィクター以上のライバルとの決戦も残ってることですし、是非ともカズキには地球に戻って彼との因縁の再戦を叶えてやって欲しいところですが……いや、マジな話でどうなるんでしょうねぇ。あー、もう早くも冬が待ち遠しいわー(苦笑)。


……ところで、まず間違いなくその冬の完結編・ピリオドでも出番は無いとは思うんですけどね。あのー、同じ月つながりということで、出来れば個人的には、斗貴子さんの過去に出て来たホムンクルス以上に、ムーンフェイス様に再登場を願いたいんですがー(笑)。まぁ、ほぼ絶対無理だろーけどさ(^^;