まぁタイトル通りに

「今日は天気も悪かったしなぁ……」 と、自然の天候を言い訳にして、今日は一日中家に引き篭もってました…… =■●_
や、まぁ実際問題として、特に予定も無ければ財布の中身も無く、更に天気も悪いと来れば、そりゃあもう後は引き篭もるしかないよなー、とか自分では思ってたりするんですけどね、えぇ(苦笑)。
まぁそんなカンジで、とりあえずこの春の連休の初日はダラダラっと過ごしておりましたよ、ハイ。……もっとも連休とは言っても、自分の場合、月曜と火曜は普通に仕事・出勤だったりするので、実際にゴールデンウィークを実感できるのは3日になってからなんですけどねー……。


そして5月3日といえば

ここ最近、期限がギリギリってコトですっかり追い込み態勢に入っている、この100冊クラブ員としての書評のコーナーですが。いやー……今、改めてカウントしてみたら、自分のその期限って、最早本当に目前となった 「5月3日」 だったりするんですよねー、はっはっは(汗)。
うーわー……。まぁ、あくまでも趣味でやっているコトなので、別にその期限とか目標とかを守れなかったとしても、それで何かマズイことになったりはしないんですけどね。ただまぁ、途中で結構荒業っぽいマネも幾度かしたものの、それでも一応はゴールが目前に見えている以上、ここまで来たら100冊分やり遂げたいよなー、という思いもあったりして。
まぁそんなワケで、「んじゃまぁ、目標達成の為にもうちょっと頑張ってみますかー」 というコトで、本日はコチラ、個人的にはかなりオススメなラノベ作家・麻生俊平氏の作品で、「戦士の掟は炎で刻め」を始めとする“ミュートスノート戦記”シリーズ全5巻を取り上げてみたいと思いまっす。戦鬼は雪嶺を翔ける―ミュートスノート戦記 (富士見ファンタジア文庫)

望まぬ力でも正義は為せるか否か

自分の通う高校の文化祭で風変わりな少女と知り合ったのを切っ掛けに、それまで普通の高校生でしかなかった少年・穂村響は、世界中の社会の影で暗躍するという人間兵器商会 「ZAMZA」 のメンバーの襲撃を受け、事故と言う形で、《イレギュラー》 と呼称される異形の獣人の姿への変身能力を手に入れてしまう。
最初はあくまでも自らの身を 「ZAMZA」 から守る為に戦う響だが、友人らに支えられての戦いを通じて、次第に彼は何故自分が 「ZAMZA」 と戦うのかを自らに問うようになる。望まずして手に入れた力は果たして彼に何をもたらすのか、そして、その強大な力は何の為に振るわれるべきなのか。
友人や家族と言った一部の人間以外、全てが敵、もしくは異形の自分を恐れる存在でしか無いという極限的孤独の中での戦いを通じて、果たして響たちはその戦いの末に何を見出すのか……。

……というのが、例によって私が書いたヘタな作品紹介・大雑把な粗筋紹介となるワケですが。
いやー……これは、同じく麻生氏の作品で、この“ミュートスノート戦記”シリーズの前のシリーズ作品、“ザンヤルマの剣士”シリーズを読んだ時にも思ったことなんですが、やっぱり麻生氏は、「突然手に入れてしまった異形・異能の力に戸惑う少年」 ってヤツを描くのが上手いですねー。
望まぬ事故によって手に入れた、人殺しをも平然と行うような面々に対抗できる力。しかし、その異形の力を持った存在・自分と言うのは、社会にとってはあくまでも 「怪物」 でしかなく、そんな自分を受け入れてくれるのは、皮肉な事に、その異形の力を生み出した敵陣営のみだった……というこの辺の苦悩なんかは、人間の弱さや社会の持つ力といったものも含めて、特に色々と考えさせられる感じで。
また、この 「変身ヒーローと社会との繋がり」 の苦悩に加えて、「正義の為の人殺し」 という問題についても、主人公・響なりの答えってヤツが、その答えを導き出すまでの紆余曲折も含めてしっかりと描かれているってのも、この作品を語る上で個人的には非常に高ポイントでして。
自分が戦うことを止め、「ZAMZA」 に協力しさえすれば、これ以上誰かを傷付けたり殺したり、あるいは、友人や家族を危険な目に合わさなくても済むようになる。しかしそれでも、自分は敵と戦うというのか、そして戦うというのであれば、何故そんな茨の道を敢えて歩むというのか。こういった、ある意味リアルに変身ヒーローを語る上では決して避けては通れないテーマにまで踏み込んで書かれているってのは、その稀少価値も含めて、興味深いというか純粋に面白いと思える作品だと思いますよ、ハイ。


んー……まぁこれは純粋に私の文章力の無さが問題なんですが、どーにもこーにも、上記の紹介文だけでは、その魅力を伝え切れていないなぁ(汗)、と思われるこの作品。まぁとにかく、巷に溢れる現代伝奇アクション系のラノベの中でも、かなり読み応えがあるというか、結構深いテーマにまで触れている、数少ない作品と呼べるんじゃないかなー、と個人的には思いますねー。
……もっともそれだけに、これはこの作品に限らず麻生氏の作品全般に共通していることかとは思われるんですが、そのテーマ性に一度ハマってしまえばその面白さ・魅力から抜け出せなくなるものの、万人への受けという意味ではあまり売り上げ的には伸びにくい作品なのかなー、とも思ったり(汗)。
まぁ何にせよ、第1巻は既に8年も前の作品で、作者の麻生氏が最近あまり大きなヒット作を出していないというのが響いているのか、Amazonとかでも品切れになってしまっているということで、入手難易度的にはちと難しい部分もあるかとは思うんですが、とにかく内容的には今でも十分楽しめる作品ですので、少しでも興味を持たれた方は、少し前のラノベ系でもある程度の在庫・品揃えを店に持っている書店とか、あるいは古本屋とかを探してみると良いかと思われますよー。


→ 合計:099冊(小説42冊 / 漫画44冊 / その他13冊)

土曜とくればとりあえず

まぁ何は無くとも 「BLOOD+」 の感想を、っつーコトでまずはそれからー。




BLOOD+


さてさて。前回のラストで、小夜の血を飲めるか飲めないかという状態になっていたイレーヌですが。
あー……やっぱり、前回・前々回の色々な描写は死亡フラグでしたかー……。結局、あのシフ達というのは、小夜ではなくディーヴァの血によって作られた存在 = 他の翼手達と同様に、生みの親であるディーヴァではなく小夜の血は劇薬でしかない、と。
ただ、非情なコトを言ってしまえば、シフの一人 (モーゼスでしたっけ、名前) が言っていたように、そもそもが 「兵器」 として生み出された存在である以上、それが小夜の血であろうとディーヴァの血であろうと、全ては 「それで生き延びることが出来るかも知れない」 という “可能性” のレベルの話でしかないんですよねー、全ては……。
まぁ何にせよ、とりあえずこれで、小夜は自分達の境遇を救う手立てにはならないと分かった以上、果たしてシフ達は次にどう動くのか、襲撃の方向性をディーヴァ一本に絞るのか、それとも今度はディーヴァとの手打ちを考えるのか、はたまた、ただ静かに死を待つという消極的な方向へと向かうのか。
とりあえず個人的には、今回シフの一人であるモーゼスが見せた、「最初から使い捨ての道具として生み出された存在」 的な悲しみとか、そーいう方向性のエピソードは嫌いでは無いので、これでシフ達が退場するのではなく、たとえ結局彼らに待ち受けているのが短い命・目前の死であったとしても、また何処かで再登場して欲しいなー、とか個人的には思ったり。


あと “再登場” と言えば、まぁ別に途中で完全リタイアしていたとかってワケでは無いんですが、最近すっかり出番が無かった(苦笑)眼鏡のキャンディーマンことアルジャーノが今回は久々に結構出張ってましたねー。それも、どーやらジュリアさんの先生との繋がりを示すような形で。
んでもって更には、ソロモンを裏切ってアンシェルとの共闘提案まで……。えーと、まぁこういう場合は大概は、結局はアンシェルに信用されずに使い捨てられて終わるか、もしくは、そのアンシェルまでをも出し抜いて最後まで生き延びるかなんですが……んー、まぁコイツの場合は前者っぽいよなぁ、とか(苦笑)。
あ、あと久々の登場といえば、そのアルジャーノ以上に最近は出番の無かった、ベトナムの学園長・ファントムも今回は久し振りに登場してましたがー……おや? ソロモンも驚いてましたが、いつの間にか手が人間のものになってましたねぇ。あと、あるいはこっちは元々出来たのかも知れませんが、再登場に合わせて、彼もまたシフ達お得意の高速移動が可能になっているようで。
まぁ何にせよ、どうやらディーヴァ側陣営の動きは、ソロモンのような穏健派側ではなく、アンシェル達過激派側へと傾いているようで、「赤い盾」 の本部の場所も割れてしまったし、果たして次に何が起きるのか。とりあえず個人的には、何だかまた鬱モードっぽくなっている小夜個人の動向よりも、そういった各軍営同士の次の動きってヤツが気になったり。まぁ、今週の感想としては大体そんなカンジでー。