あとこちらも久方振りに

ここ一ヶ月ほどすっかり書いてませんでしたが、年間100冊読書クラブの一員として、本気で締め切り (1年間という期限) まで時間が無くなってきたというコトで、今日は書評 (と言っても漫画ですけど/汗) の更新もしておきたいと思います(汗)。
っつーコトで、久方振りの書評なんですが、今日はコチラ、この前の火曜日に出たばかりで、この巻の発行を以って正真正銘のこの作品のピリオドと相成った、和月伸宏氏の 「武装錬金」第10巻・最終巻を取り上げたいと思いまっす。武装錬金 10 (ジャンプコミックス)

「もっと愛を込めて!!」

……っつーコトで、実は何気にこのblogを書き始めた頃からずっと追い掛け続けて来た作品だったりする 「武装錬金」 もこの10巻が最終巻、和月氏の後書きを読む限りではもうこれ以上の復活も無いというコトで、この後に発売が予定されているCDドラマを除けば、この作品についてココで触れるのも、あるいはこれが最後のなるかも知れなかったりするんですが。
いやー……何つーか、本誌連載が打ち切られ、赤マルジャンプに 「武装錬金ファイナル」 と 「武装錬金ピリオド」 が載った時点で、既にこの作品は終わりを迎えていたハズではあるんですが、それでもやっぱり、こーしてその 「ピリオド」 までもが単行本に収録されてしまうと、「あー、本当にこれで終わりなんだなぁ……」 ってな感傷みたいなものが込み上げて来ますねー。いやはや、何とも今更ではありますが、やっぱり自分ってばこの作品が結構本気で気に入っていたんだなぁ……(しみじみ)。


……などと、柄にも無く感傷に浸るのはさておきまして。とりあえず、書評と言うか、本の内容そのものについてですが。
まず、本の前半〜中ほどに掛けて収録されている、「武装錬金ピリオド」 と、読み切り作品の 「エンバーミング」 については……一応、ピリオドのカズキ vs パピヨンのラストバトルのシーンなど、一部手直しが加えられているページもあったりはしますが、でも基本的には雑誌掲載時の内容そのままとなってますねー。まぁ、これで終わりだっていうのに、雑誌に載っていた時と単行本とで最終回の内容が違っているんじゃあ、ちと困っちまいますけどね(苦笑)。
あー、ただ、カズキ vs パピヨンのラストバトルのシーンについては、雑誌掲載時の展開とこの単行本での展開と、どちらがより良いか・自分的に好みかについては、正直かなり迷うカンジに仕上がってますねー。
確かに、単行本で追加されたシーン (あまり詳細を書くとネタバレになってしまうので、単行本verを未読で興味がある人は、是非とも単行本をお買い求めの上ご自身の目で確かめて下さい(^^;) も、これはこれで、カズキの “最後まで希望を手放さない”・“諦めない” という意志の強さみたいなものが出ていて良いかとは思うんですが……でもその反面、カズキの実直な性格とランスという武器の特性を十分に発揮した、互いにその一撃に全てを賭けた一発勝負というのも、あれはあれで良かった・良い展開だったよなぁ、とも思えてしまって……。
もっとも、この辺はもう、どちらが漫画として・作品として良いか否かよりも、最早個々人の好みの問題のような気もしますけどね。
あと 「エンバーミング」 については……うん、まぁ確かにやや詰め込み過ぎな内容になっている気はしますけど、でも純粋な “読み切り” ではなく、あくまでも今後に向けた “パイロット版” としてなら、これはこれで十分にアリだよなー、とか個人的には思ったり。作品の “毒” についても、この読み切りで出ていた程度の毒っぷりなら、個人的には全然OK、むしろ心地好いとか思えてしまう程度の毒ですし(笑)。


で、まぁここまでは既に雑誌掲載等で既出の作品というコトで、残りの後半30ページ程度のみが、この単行本で初のお披露目となる、武装錬金の 「ピリオド」 後の話・後日談である 「武装錬金アフター」 になるワケなんですが。
んー……何つーか、一応は、斗貴子さんの顔の傷についての話がメインではありますが、最早内容的には (コメディラインというよりは) 完全にコメディだよなぁ、とか思ったり(笑)。
っつーか話の内容としては、正にボーナストラックというか、これまで武装錬金という作品という作品を追い掛けて来た (少なくとも単行本は全部読んだ) 人なら素直に楽しめる、ってなカンジに仕上がってますねー。最早名実共に完全にバカップルとなったカズキと斗貴子さんとか、変人バーガーで一日店“蝶”をやってしまうパピヨンとか、色々と成長したっぽく思える (でも同時に何となく負け犬チックな雰囲気までも身に着けちゃった感もある/苦笑) 剛太とか、まぁ実に賑やかな感じで。あー、あと久方振りにまっぴー達の賑々しい感じが見れたのは良かったかも。


えーと、まぁそんな感じで、それぞれの作品の細かいストーリーの流れとかについては、もうここでは省略とさせて頂きますが、とりあえず、「ピリオド」 や 「エンバーミング」 を雑誌掲載時に読み逃したという人だけではなく、「武装錬金」 の独特の笑いのテンポが好きだと言う人にとっては、後日談の 「アフター」 の為だけでも読む価値はあるんじゃないかなー、とか個人的には思える一冊でしたよ、ハイ。
あと、この最終巻の発行を以って、作者である和月氏には一先ずのお疲れ様を。そして、この巻の後書きでご自身でも語られていらっしゃいますが、「エンバーミング」 のキャラなど、まだまだ魅力的なキャラや作品が生み出せる方だと思いますので、次はまた別の新しい作品で楽しませてくれることを心より期待させて頂きます、っつーコトでっ。
……以上、書評ってこんなカンジで良かったんでしたっけ?(汗) いやー、あまりにもこーいう文章を書くのから遠ざかっていたら、こちらもまたすっかり書き方を忘れちまいましたよ、ハイ(^^;


→ 合計:082冊(小説37冊 / 漫画33冊 / その他12冊)